トワイライトエクスプレス スイート乗車記 (10)
〜 青函トンネル〜


携帯電話にセットした目覚ましが鳴り、活動を開始。
時刻は2:30で、まもなく青森信号場に到着します。

2:41に青森信号場へ到着。間髪入れずに、待機していたED79が接近してきました。
今日の車番はED79 11です。
接近に伴い、まぶしい機関車の前照灯に照らされます。運転手さんからは展望室が丸見えになっているのか、はたまたマジックミラーに反射して
何も見えないのかは、こちらからは窺い知ることができません。


    
接近してきました                               まもなく連結



連結が終わると、係員が床下の接続をしているのか、ガタガタと音が聞こえてきます。
同時に、運転席にいた運転手さんは機関車を降りていきます。

2:54に、トワイライトエクスプレスは進行方向を変えて、青函トンネルへ向かいます。
ここから、展望室からはED79の顔を拝みながらの進行です。

青森車両センターでは、京浜東北線で運用されていた209系が留置されていました。京浜東北線では、E233系1000番台への置き換えが進めら
れており、それに伴って余剰となった209系の改造または廃車のための疎開が行われています。まさか青森まで運ばれていたとは知らなかった
ので、ここで京浜東北線の車両を見たときは驚きました。


さて、しばらく走ると、JR北海道の車掌との交代のため、蟹田駅に運転停車します。
…最後に挨拶をしようかと思いましたが、蟹田駅に停車していると知ったときには既に遅かったようです。


    
照明を落として撮影                   エンブレムのライトが反射して明るくなっています



次のイベントは青函トンネル。
3:40頃に青函トンネルへ入りました。

ちょうど、トンネルに入る時間を見計らって、サロンカーへ移動します。
展望室だと、斜め前方は連結面から見ることができるのですが、機関車に阻まれてよく見えないので、サロンカーへ。
雑誌の記事や、インターネットを見ると、JR北海道の車掌さんによる青函トンネルの案内が行われていることもあるということだったのですが、今日
は残念ながら行われていないようです。
数人の乗客が、ソファーで寛いでいました。…眠っている人もいます。こちらのソファーの方が快適なのでしょうか。

まもなく、連続する蛍光灯が車窓から見えました。竜飛海底駅を通過したようです。
この先、海底部分へ入っていきます。


    
竜飛海底駅



3:58に最深部を通過しました。
青函トンネルの最深部には、色の違う蛍光灯が設置されているので、一目で最深部とわかります。

緑の蛍光灯に挟まれる形で、青の蛍光灯が縦に3本並んでいます。そこが最深部です。



青函トンネル最深部 青の蛍光灯が最深部のサイン



    
蛍光灯を単発で写すと、最深部が青一灯、その前後が緑三灯



4時半過ぎには青函トンネルを抜けて、北海道へ上陸です。
朝ぼらけの北海道は薄明るくなっていました。

5時過ぎ、折り返しとなる五稜郭駅に到着。ここで青函トンネルを牽引してもらったED79と別れ、編成の逆にDD51が重連で連結され、進行方向を
変えて北海道を札幌に向けて走ります。
ED79の切り離し作業は10分ほどで終了。一旦、機関車と切り離した後、床下機器(何かの接続?)を調整して、作業完了です。
五稜郭駅では、トワイライトエクスプレスの客扱いはありませんので、客車のドアは開きません。そのため、展望スイート以外の乗客は機関車付け
替えを見ることはできません。これも展望スイートの特権でしょう。


    
まず、離れます                       作業員の方が配管等を調整します



    
こちらの配管等を調整                           ED79さようなら〜



5:19に五稜郭駅を出発。
先ほど切り離したED79がみるみる小さくなっていきます。

重連のDD51に引かれて、トワイライトは北海道の大地を走っていきます。


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