長野自転車旅行 -2日目-
<2009.5.7-9 Thu-Sat>
2009/5/8(金) 山梨県甲府市〜長野県佐久市 (94.8km)
昨日の疲れもそれほど残ることなく、2日目は無事に出発できそうだ。
ただ、心配だった天気は今日も引き続き雨。出発から雨具装備で行くことになった。
ホテルを8:40に出発。
今日の最高地点は標高1400m付近だが、距離は100km以下の予定なので、余裕を持って進めると思う。
朝の天気予報では、雨で降水確率が1mm以下とのこと。
甲府を出る時は雨が降っていたが、弱い雨だった。このまま天気が持ってくれればいいのだが…。
甲府から国道52号線を西に走り、竜王付近で国道20号線に乗る。
ここからは塩崎を越えて韮崎まで釜無川に沿って進む。
韮崎の手前で国道141号線へ右折。出発から1時間ちょっとで韮崎駅に到着。
せっかくなので駅に寄ってみるが、特にこれといって特筆すべきものはなく、休憩して先へ進む。
早速、お腹が空いてきたので、道沿いのすき屋で腹ごしらえ。
雨が降っているので、店に入る時は雨具を脱いで、タオルで拭いてから入る。
20分ほどして、出発。
このまま国道141号線に沿って進む。今日はこの道に乗っかっていけば佐久まで辿り着くはずだ。
途中、北杜市に入ったころ、急に雨脚が強くなってきた。
…予報の1mm以下って何だよ、ハズレじゃないか。と思いながらも、とにかく進むしかない。
こういうときは、声を出してストレスを発散する。
モチロン、周りに誰もいない時に。
雨は激しくなってきたが、風は幸いにも追い風。
-(左)北杜市に入る (右)路面に雨粒の跡がはっきりと見えるくらい、急に雨脚が強くなった-
高根町箕輪の交差点を過ぎたあたりから、勾配が少しきつくなってきた。
巡航速度が1ケタまで落ちる。
いつものようにゆっくりと進んでいく。
途中、雲が切れて青空が見えた。今回の旅行で初めて青い空を見た。このまま止んでくれればいいのだが…。
-(左)勾配は相変わらずきつい (右)青空が顔をのぞかせた-
しばらく走ると、道の駅「南きよさと」に到着。
遠目から見ると、お祭りでもやっているのかと思うくらい、こいのぼりがたくさん流れている。
近づいてみて、あまりの数に驚いた。窪地を越えるように長いワイヤーが渡され、そこに色とりどりのこいのぼりが吊るされている。
ここで12:10、走行距離は34kmであった。思ったより距離が伸びない。しかし、清里の先からは下りなので、ペース配分としては問題ない。
標高はすでに手元の時計で875mを指しており、韮崎から500m近く上がってきたことになる。今日の最高点は約1400mなので、まだまだ道半ばである。
-(左)道の駅「南きよさと」 (右)下からこいのぼりを見る-
食堂があったが、まだ空腹というわけではなかったので、とりあえず清里まで行ってみることにする。
薄日が差すようになってきて、体感温度がどんどん上がってくる。雨具の上を脱いで走る。
一旦南に大きく迂回するような道になっており、大門ダムを脇に見ながら進む。
この辺り、相当な勾配である。
-(左)かなりの勾配 (右)集落がはるか下に見える。奥には雪の残る南アルプス(たぶん)-
大門ダムを過ぎると、「ようこそ清里」の看板が見えた。
ここから清里かと思うが、中心部まではまだ距離がある。
途中、標高を示した看板があったので、ここで手元の時計と高度を合わせる。
1100mまで来れば、今日の最高地点まではあとわずか。
-(左)ようこそ清里の看板 (右)標高1100mまで上がってきた-
とにかく勾配がきつい。
ひたすら上り坂。それなりの荷物も積んでいることもあり、やはり上りはペースが落ち、体力も相当持っていかれる。
距離よりも高低差が辛いことを改めて実感。
…ようやく清里というところで、再び雨が降り出した。
どうも、天気が安定しない。
回復傾向にあるようなのだが、まだ降り続くようだ。
と、重いペダルを踏みながらようやく清里駅に到着。
駅前から坂になっているという地形である。無駄に上り下りはしたくない(笑)
駅到着は13:45、走行距離は43kmであった。
出発からの移動速度は8km/hとかなりゆっくりなペース。というよりもこれ以上のペースでは体力が持たないため走れない。
-(左)清里駅への分岐 ようやく到着 (右)清里駅にて-
駅で写真を撮った後、駅前のソフトクリーム屋マミイでチーズソフトクリームを食べる。
ソフトクリームという天気ではないが、身体も少し温まっていたところだったので、おいしくいただく。
ちょうどいい空腹具合だったので、国道141号線沿いのそば処さとへ。
以前車で来たときに、ここでそばを食べたのだが、くるみ胡麻せいろがおいしかったので、またそれをいただく。
当時と変わらず、気さくなおばさんが対応してくれた。
前回(数年前)来た時よりも、駅前の店舗には空きが目立つ。
お店の人も言っていたが、毎年少しずつ空き店舗が増えているとの事。
2008年の金融危機の煽りを食って、廃業に追い込まれた人もいるとかいないとか。
-(左)マミイのソフトクリーム (右)そば処さと-
腹ごしらえが終わり、目的地を目指す。
国道141号線を佐久方面へ走る。
相変わらずの急勾配のため、ペースは全く上がらない。
しばらく走ると、長野県へ。
県境は橋の上にあった。川に沿って県境が走っているようだった。
これもまた、車では気づかない県境の一つである。
-(左)山梨県と長野県の県境は橋の上 (右)長野県へ。標高は1375m-
この先、少し上った後、やや平坦〜下り基調の道となる。
300m程走ったところで、JR鉄道最高地点の大きなモニュメントが見えてきた。
早速、自転車を止めて写真撮影に勤しむ。
ここで15:15、走行距離は47.3kmであった。
-(左)JR鉄道最高地点。今回は正真正銘の自走 (右)こちらも立派なモニュメント-
携帯で時刻表を検索。
15分もしないうちに上り列車が来る。それを待ち、写真を撮ってみることにした。
毎度毎度、失敗しますけどね(笑)
-(左)やっぱり失敗 (右)別の場所でリベンジ-
JR最高地点の踏切ではろくな写真が撮れなかったので、そこから野辺山駅方面へ進んだ次の踏切にて撮影。それが右の写真であるが、まぁ自分にしては撮れた方かなと思う。
この踏切を渡り、野辺山宇宙観測所へ行ってみることにした。
JR最高地点から野辺山方面へ線路沿いに走っていると、向かって右手に大きなパラボラアンテナが見えてくる。
それが、野辺山宇宙観測所の施設の一つである。
雨はこの時点でほぼ止んでおり、雨具はそろそろ必要なさそうだ。
踏切から2km近く走ったところで、駐車場が見えてきた。
自転車を止める場所がわからなかったので、とりあえず受付へ行ってみることに。受付の詰所の側に置かせてもらえたので、そこに自転車を置いて中へ入る。
受付台帳に必要事項を記入し、中に入る。見学は無料なので、お財布の厳しい旅人にとっては非常にありがたい。
案内パンフレットと、掲示を読みながら、施設を一通り見学する。
45mアンテナの裏にある施設では、研究活動中と思われる若い学生さんたちがコンピュータの画面を見ながら作業をしていた。
-(左)入場直後、奥に45mアンテナが見える (右)この施設最大の45mアンテナ-
-(左)ミリ波干渉計。レールに乗っており、場所と角度を変えられる (右)太陽観測専用 電波ヘリオグラフ-
とにかく45mの巨大アンテナは圧巻だった。
このスケール感はぜひ実物を見ていただきたいと思う。
直径10mの電波望遠鏡や、電波ヘリオグラフなどは、複数のアンテナの観測データを組み合わせて処理することで、直径数百メートルのアンテナと同程度の解像度を得ることができるそうだ。
解像度を上げるにはとにかく大きいアンテナを作らないといけないと思っていたので、その発想は意外だった。
所々に解説があるので、結構楽しめます。
15:30に観測所を出発。
来た道を踏切まで戻り、線路に沿って野辺山駅へ向かう。
-(左)野辺山駅 (右)構内の様子-
野辺山駅に到着。ここで16:45、走行距離は52kmであった。野辺山駅と言えば、JR駅の中で最高所にある駅である。
標高1345.67mという覚えやすい数字だ。
駅の窓口で記念入場券を買い、先へ進む。
この先はひたすら国道に沿って佐久まで走ることになる。
今日はこれ以上標高が上がることはないので、下りながら距離を稼いでいく。
佐久広瀬駅付近では国道141号線が西に大きくカーブしており、ここから蛇行しながら標高を落とし、下っていく。
-(左)谷間に沿って下っていく (右)これ、自転車には危ないよ…-
途中、危険な路面に遭遇。(写真右)
進行方向と平行に、細い溝が彫ってある。
この上を走ると、ちょうど溝に沿ってタイヤが動こうとするため、ハンドルがとられるのである。
…今まで、自転車でいろんなところを走ってきたが、このような舗装は初めてだった。
この道の交通量は意外に多いが、かなりの勾配でもあるため、車と同じスピードで車列に入って下ることもできる。しかし、その場合は転倒=轢死になるので、そんな恐ろしいことはできなかった。
ということで、後方から迫ってくる車に注意しつつ、溝の入っていないガタガタの路肩を走ることになる。
せっかくの爽快な下りなのだが、若干ストレスのたまる下り坂であった。
南牧村役場辺りでは、少し勾配もゆるくなり、平坦な道になった。
小海町へ入ると、まもなく下りが始まり、30〜40km/h程度の巡航速度で軽快に走る。
18:05に小海駅付近を通過。ここまで73.5kmであった。
とにかく下り坂なので、途中で止まることなく走り続ける。
千曲川に沿って、国道141号線を走り、距離を稼ぐ。
-(左)今日は満月 (右)佐久市へ入る。周りは薄暗くなってきた-
佐久市へ入っても、下り基調は変わらない。
着々と進んでいく。
今日の宿は佐久平の手前、北中込のホテルだ。
国道の少しわかりにくいところを右折して、小海線を渡り、細い道を入って到着。
食事をするところが見当たらなかったので、ホテルに行くまでの途中にあったコンビニで夕食を買って持ち込むことにする。
北中込到着は19:20、走行距離は94.8kmであった。
終わってみれば、今日の走行距離は上り半分、下り半分であった。
明日で最終日、旅が終わる寂しさを感じつつ、膝を壊さないように注意しながらの走行となるだろう。
基本は下り。それほど辛い道のりではないと思われる。
夜更かしすることもなく、眠りに就く。

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