北海道自転車旅行 -10日目-
<2005.8.27-9.7 Sat-Wed>


2005/9/5(月) 10日目 北海道士別市〜豊富町




今日は8:45から活動開始。昨日買った朝食を食べ、身支度をする。パン、牛乳に、いつものサラダを食べる。
チェックアウトは10時なので、遅れないように準備をした。さすがに10日目となると荷物の整理も自分なりのやり方ができあがっていたので、テキパキセットする。

10時少し前に、フロントへ向かい、チェックアウト。ここで初めて、他の泊り客を見た。…それは当然か、あれだけ遅いチェックインなら誰にも会わなくても不思議ではないかもしれない。
さて、いつものように、自転車に荷物を積み込む。セッティングも順調にいき、さて日焼け止めでもつけようか…と思って自転車から目を離したその時、事件は起きた。

「ガタガタガタ…」と音を立てて私の自転車が倒れたのである。
少したわんでいたものの、スタンドはしっかりと立てておいたので、まさかここで倒れるとは思っていなかった。
真横に倒れたので…あたりまえだ、前後に倒れるわけがない(笑)…、サイドバッグの荷物がダメージを負っていないか心配しつつ、自転車を起こす。戻っているはずのスタンドを立てようとしたが、何も感触がない。ん?と思いそこに目をやると、なんとスタンドがなくなっているではないか。いや、なくなっているのではない、折れていたのだ。タイヤの近くに折れたスタンドの残骸が無残にも落ちていた。



-あらら…、スタンドが折れた-



…なんてこった。少し斜めになっているところに止めてしまっていたため、スタンドを立てておいた側に重心が寄っていたのはわかっていたのだが、まさかそこまで負荷がかかっていたとは思ってもみなかった。まぁ大丈夫だろうという程度の認識で扱ってしまっていたのだが、こうして実際に折れてしまうとかなり後悔する。一度は自分で気にした分、余計にそう感じる。まぁそれはいつまで悔やんでも何も変わらないので考えないことに。
スタンドがなくても、段差さえあればペダルを利用して立てかけることができるので、旅にはさして影響はない。しかし、使い勝手がかなり落ちる。

こうなってしまったらネタにするしかないので、写真を撮っておいて実況ブログに掲載。トラブルはない方がいいのだが、せっかくなので報告することにした。

朝からそんなトラブルに見舞われたが、気を取り直して出発。
今日も天気は晴れ。気温も20℃をわずかに超える程度で、自転車で走るには絶好の環境。
予報によると、北海道は水曜日…つまり明後日から天気が崩れるらしい。台風も向かっているらしく、進路によっては北海道で台風に遭遇する事態になるかもしれない。

40号線に戻り、稚内方面へ再び走り出す。出発は10:20であった。

北海道だからということはないかもしれないが、空が見事なまでに青い。また、遠くに見える雲が景色にアクセントをつけてくれる。


        
-とにかく天気がいい。走ってて気持ちが良かった-

        
-(左)単線の宗谷本線   (右)稚内まで200kmを切った-



道は広く平坦であり、自転車はかなり走りやすい。今日の天気も相まって非常に快適だった。
11:55には名寄へ到着。40号線から少し西側に行ったところに、名寄駅があった。いつものように駅に寄りたかったので、ちょっと遠回りになってしまうが、ko-1につきあってもらった。

名寄駅は至って普通の駅だった。しかし、今まで北海道でたくさん見てきた無人駅という感じではなく、待合室にはたくさんの人がおり、わずかな賑わいを見せていた。駅の隣には貨物列車の留置線があり、1編成が止まっていた。印象としては、旭川〜稚内の中継地点という感じだろうか。稚内へ行くまでの最後の大きな街だ。
駅前では、稚内の自転車屋の車が走っていて、ko-1が話しかけられていたらしい。詳しい話はko-1に聞くことにする。



-名寄駅-



さて、引き続き40号線を北上する。

とにかく今日は距離を稼ぐ。途中にはとくに観光スポットというところはないので、40号線を見つめながらひた走る。

ここへきてようやく北海道らしい風景を目撃した。…といっても、道の横の牧場に牛がいただけであるが。それだけにしてみても、広い牧草地に牛が悠々と牧草を頬張っている姿を見たのは感動だった。

それなりに距離はあるのだが、牛が牧草を食べる「むしゃむしゃ…」という音が聞こえた。
普段あまり目にしない光景だったので、私たちは写真を撮りまくった。ここの場面だけで9枚も撮影したことからも、珍しがっていたことが自分でも伺える。


        
-牛さん 普段見慣れない光景-



途中、美深付近のセイコーマートで昼食をとる。時刻は13:35、走行距離は46.4kmであった。ここで昼食にし、さらに走る。

辺りの牧草地には、なにやらぐるぐる巻いた草のようなものが転がっていた。なんだろうと思って見ていたが、牧草を刈り取って巻いたものと予想。どこかでエサとして使われるのか、他の用途があるのかは定かではない。

音威子府駅を少し北に抜けて、音威子府道の駅へ着いたのは16:10のことであった。ここまで78.4km。今日は、実はビバークポイントを明確に決めていなかった。とりあえず、この先の中川道の駅あたりでキャンプかと漠然と考えていたが、それは進行具合によってko-1とも相談して、適宜変えていこうと思っていた。

音威子府を過ぎると、40号線は西へ進路を変え、天塩川に沿って削られた山間の道を通っていく。この辺、入口にゲートがあったので、どうやら天候によっては通行止めになってしまうらしい。今日の天気に感謝しつつ、これから始まる人気のない道へ走っていく。

橋の上からは、水面がまるで鏡のようになっている風景を見ることができた。まさに自然のなせる美しさを堪能しつつ、自転車を走らせた。


        
-雲が水面にくっきり映っているのがわかる-



そろそろ、陽が沈んでくる時間帯である。北海道に入ってから感じているのだが、陽が落ちると急激に冷え込む。日中でも、日陰に入ると風の冷たさを感じる。日差しで暖かくなっている印象だ。

途中、さすがに耐えられなくなってきたので、長ジャージに合羽を着て、寒さに備える。今日もこれからまだまだ走るので、体を冷やさないようにしたい。

         
-音威子府〜中川 間もなく日の入り 寒さが増していく-



音威子府から中川までは約30km。川沿いに走っていく。その間に、太陽はすっかり沈んでしまっていた。中川道の駅に着く頃には、星がうっすらと見えるほどになっていた。時刻は18:20、走行距離は100kmを超え、109.4kmを示していた。


道の駅でトイレを借りて、少し腹ごしらえ。今日の夕食は、通りかかったコンビニということになっていたのだが、いかんせん国道沿いにはコンビニらしい明かりを見つけることはできなかった。とりあえず、手持ちのチョコを食べて糖分補給。

30分ほど休憩して、出発。次のコンビニで夕食ということにして、先へ進む。さすがにまだ時間があったし、なるべく明日は宗谷岬に到着するので、そこでゆっくりしたいため、今日はいけるところまで行くことにした。

もしかしたら、中川駅の方へ行けばコンビニの1件くらいはあってもいいものだが、長い橋を渡って少し走らなければならなかったし、そこへ行ったとしてもコンビニがあるという保証はなかったので、今回はそのまま先へ進むことにした。

道は平坦で、アップダウンはほとんどない。車もまばらで、たまに通り過ぎていく程度だった。車が近づいてくるとヘッドライトの明かりで前方が明るくなるので、私たち自転車でも道路の真ん中を悠々と走っていく。
この辺りは街灯もほとんどなく、彼方に見える街灯や車のライトが見える程度であった。頭上には、満天の星。天の川かと思われるようなうっすらとした光さえ、見ることができた。こういうとき、星座に興味を持っていたらと思うと悔やまれる。それくらい星が美しかった。ずっと上を向いて星を見ながら走りたくなるほどの、美しい星空だった。
ko-1といろいろな話をしながら、ただひたすら変わらない景色の直線道路を走っていく。車もまばらである。
幌延駅付近には20:20に通過。走行距離は128kmであった。まだまだ、先へ進む。



-途中、ものすごい霧に襲われる まるで加湿器に直接あたっているようだった-



国道232号線との交差点には21:45、走行距離は144kmに達していた。そろそろ、ビバークポイントを探さなければならない。ということで、休憩を兼ねて地図を読んだ。すると、サロベツ原野のちょうど西あたりに、パーキングエリアがあるので、ひとまずそこを目標に進んでいくことにした。

時刻は既に22時を回っており、この辺でかなりの眠気が襲ってきた。前もやったように、二人でしりとりをして気を紛らわしながら、確実に距離を伸ばしていく。

宗谷本線を跨ぎ、アップダウンを過ぎたところにそれはあった。サロベツ名山駐車場。駐車場の近辺を物色し、テントを張るのに適当な場所を探す。駐車場到着は22:50、本日の走行距離は153kmであった。

駐車場全面、真ん中にあるトイレの近辺、他建物などを探し、検討する。まさか大きな動物が付近をうろついてるとは思えないが、万が一の事があったらと、あまり人気のないところに隠れるように設営するのも怖いし、かと言って明るいところや目立つところでは逆に人目について落ち着かない。

そんなこんなでうろうろしていたら、ko-1が上の方の建物を勧めた。階段でかなり上がったところなのだが、売店らしき場所があった。当然のことながらこの時間ではシャッターが閉まっていて、静まり返っていた。自転車を置いて見に行ってみる。道路からの見通しはいいが、意外にも落ち着けそうな場所だった。ちょうど、ブロックが積み上げられている柱が、ある程度の目隠しになってくれているので、なかなかポイントが高い。

今日はここにテントを張ることにして、自転車を上げる。さすがに駐車場のところに置きっぱなしにするのは防犯上よくないということで、テントの近くまでもっていく。しかし、これがまた荷物の重さも手伝って、かなりの力が必要だった。
自転車を上げると、荷物を崩して早速設営を始める。一昨日、芦別で一回組み立てていたのだがまだ覚えられるはずがなく、ko-1に教わりながらテントを張る。

寝床が確保できると、銀マットと寝袋を敷いて、あとは各々で寝る準備。

たった一晩であるが、この狭いテントの中で自分たちだけの空間を作るというのはいいものだ。本当は寝袋だけ持ち込めばいいのだが、中で簡単な日記やメモを書いたりするので、貴重品袋と共に持ち込むのである。
寝袋に包まって今日一日を振り返るのもまた、いいものだ。

就寝は0:15頃だっただろうか。今日は早めに寝る…というよりも、明日早めに起きるので、これくらいに寝ておかないと、体力的にきついものがある。
キャンプのときは、早めに撤収するのが原則だ。

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