北海道自転車旅行 -3日目-
<2005.8.27-9.7 Sat-Wed>


2005/8/29(月) 3日目 福島県安達町〜宮城県仙台市




目が覚めたとき、辺りは既に明るくなっていた。時刻は5時をまわったあたり。
店舗の中からは音楽が流れている。…誰かいるのだろうか。しかし、シャッターは依然閉まったまま。どうやら自動的に音楽がかかるもののようだ、…と思いたい。

とそんな事を考えてるうちに、なんと搬入のトラックが駐車場に姿を現したのだ。ちょうど大きなシャッターの真ん前で陣取っていたので、もしかしたらこっちに来るのではとまたドキドキしていたが、そんなことはなく、別の方へ回っていった。
しかし、搬入のトラックが1台来たということは、これからもまた来る可能性があるということ。ぐずぐずしてはいられない、すぐに荷物をまとめて撤収する。


朝から車のエンジン音にたたき起こされドキドキ体験をしたワケだが、何とか危機的状況を回避して出発。
朝は寒い、ウィンドブレーカーを着て走った。前日膝を痛めたこともあり慎重にペダルを踏む。結構痛いけど何とか行けそう。悪化させないように、しばらくは丁寧に走ることにした。



とりあえず、仙台方面へ県道を走っていく。まだ福島県だというのに、朝はかなり冷え込む。陽射しがでてくれば、少しは暖かくなってくるのだが、しばらくの辛抱だ。カッパが荷物の下の方に入っているということもあり、取り出すのが面倒だったので、半袖に短いジャージの格好で何とか耐える…。


        
                   -日の出 まだまだ寒い-                          -キャラクターがたくさん-


しばらく走り、松川町の役場を過ぎたあたりで、右手にセブンを発見。朝食のため、立ち寄る。
今日はスティックパンに牛乳、サラダという朝食としては非常にオーソドックスなメニューとなった。


この辺になってくると、コンビニの駐車場はかなり広く取っているのだが、まだ6時前後だというのにかなりの車が入ってくる。車社会ということもあるだろうが、都会の6時ってこんなに人が活動しているだろうかと思ってしまうほど、コンビニは少し賑いを見せていた。



セブンを6:30に出発。福島県立医科大付近で4号線に再び合流し、いくつかの小さなアップダウンを超える。郡山から福島市街までは、地図上ではそれほどの高低差ではないように見えたが、大きな下り坂を下りきった後に、福島市街へと入っていった。ちょうど、盆地になっているところに街が形成されている感じだろうか。

市街地特有の信号待ちがかなり多いが、市街地にしては路肩もそれなりに広く、走りやすかった。


7:15に福島駅に到着。ここまでの走行は17.7kmであった。

通勤時間帯ということもあってか、駅前は通勤通学客でごった返していた。市街地へ入ってからちらほら見かけていたのだが、学生さんがかなり多い。我々関東人は9月に入ってから学校が始まるというのが通常なのだが、こちらでは違うらしく、お盆が明けた頃に学校が始まるらしい。その分冬休みが長いとか。
福島駅で写真を撮って、再び4号線に合流し、北へ進む。


        
             -阿武隈川を渡る 工事中で少し走りづらい-                         -福島駅に到着-


阿武隈急行と交差し、伊達町に入ってから、いよいよ上りが始まる。ここから宮城県境にかけて、大きく上る格好だ。今日の天気は快晴。そして照りつける太陽も相まって相当の暑さとなる。

しかし、陽射しの割に風は涼しく、東京のようなムワッとする不快な風ではなく、カラッとした気持ちのいいものなので、走ればそれなりの風が吹いてくる。まさにサイクリングにはもってこいの環境ではないだろうか。…この刺すような陽射しを除けば。


途中、桑折町のもも直売所、はねだ桃園に立ち寄る。福島へ入ってからというもの、ところどころにくだものの直売所があったので、ちょっと気になっていた。
すると、なかからおばちゃんが出てきて、一個試食してみないか?と言われ、一ついただくことに。

試食=一切れ を想像していたのだが、これまた豪快にまるまる1個ときた。ももの試食でまるまる1個というのは聞いたことないなぁ。そもそも、ももをまるごと1個なんて食べた事なかったのでさらに驚きだった。ko-1も1ついただくことに。

さて、せっかくなので自宅にこの桃を送りつける。おみやげ1号といったところだろうか。発送もしてくれるということなので、家に箱で送りつける。
最後、「これも持って行きな」と、おばちゃんが桃を4つくれた。ん〜旅人には親切だなぁとしみじみしつつ、私たちは先を進む。


坂坂坂、ひたすら登る。これまで、それ程天気に恵まれてこなかったため、ようやく真夏のサイクリングという感じになってきた。桃の直売所で丸ごと一つ試食させてくれたのは驚きだった。私は、はじめから買う気が無かったので少々申し訳なく感じてしまった。
まるはお土産や食事に結構金を使う。気前良いなぁコイツ。たしかに、旅行中は財布を気にせず楽しむスタイルが正しい気もするが小市民の自分には無理かなと思った。


          
                         -はねだ桃園-                                 -いただいた桃-



国見町に入ってから、さらに坂はきつくなっていく。坂道お決まりの8km/h走行モードで、確実に進んでいく。

前方に大きな坂と、その先に東北自動車道が見えてきた頃、宮城県白石市入りの案内板を見た。この峠を越えればついに宮城県へ。この辺の道は少々路肩が狭いところがあり、所々、上り坂を一気に高速で駆け抜けていくトラックを避けるように歩道を走る場面もあった。周囲は家もまばらで、田んぼが広がっている。時折、鳥よけのためか、銃声が聞こえてきた。


峠を越えると、大きく下っていく。周りは一面の田んぼで、のどかな風景が広がる。今まで上ってきた分の下りがここにまとまってきたという感じで、長くゆるやかな下りが続く。


途中、馬牛沼という沼に通りかかった。なんでも、養鯉場になっているらしく、沼の中には、鯉の供養碑が立っていた。


        
                  -宮城県へ-                                -馬牛沼 左端に供養碑が-



白石蔵王駅が近づいてくると、街も都会の様相を呈してくる。10:10に白石蔵王駅付近を通過、走行は51kmであった。この辺りはスキー場が近いということもあり、4号線の至る所でスキー場への案内板が設置されていた。


さらに進み、蔵王町へ入る。この辺は軽いアップダウンだけで、流すように走っていく。ルートとしては、白石川と、東北本線に沿って道が続いている。が、この辺の道路は路肩が狭く、しかも白線は所々剥がれており、ガタガタで非常に走りづらかった。かと言って歩道によけたいのだが、段差ありガタガタありで、どっちもどっちの走り具合だった。

途中、またまた荒川を発見した。他にも探せば荒川という川がありそうだ。


蔵王町の隣は、大河原町。少し発展しているらしく、大型店舗もちらほら見られる。4号線沿いも、駅が近づくにつれて店も増え、活気がみられた。
道路自体もうって変わって走りやすく、よく整備されている印象を受ける。大河原駅前を過ぎてすぐ、ガストを発見したので、昼食にした。ここで11:15、走行65.3kmであった。

時間が少し早いということもあってか、店内は空いていた。4人組の客が地元らしく、ちょっと訛りのある話し方をしていた。こういうのを聞くと、あぁ、遠くへ来たんだなということを感じるものだ。

ここのガストでも、お決まりのドリンクバーをたくさん飲みながら、エネルギー補給。つかの間の休息時間をゆっくり過ごす。ko-1はちょっと疲れが溜まってしまっていたのか、眠り込んでしまった。私はその間に、今までの記録をメモに残す。

足をかばって走るのに他の筋肉をフルに使わなければならない。しかも、この辺は山の中ということもあり登りが多いので非常に疲れる。昼にはもうクタクタでご飯を食べたら眠くなってしまった。
こんなんであと10日も行けるのかなと不安にもなるけど、ヤバければ途中で帰れば良いし、これまでの経験上、何とかなるだろうという気もしていたので、とにかく頑張る。
おかしいなぁ、いつもはまるが先にバテるはずなのに・・・。チョット悔しい。

12:35にガストを出る。

13:35には岩沼駅付近を通過。大河原からは仙台までずっと、市街地の様相を呈している。信号も多くなり、車通りも激しくなっていった。


仙台市内はと言うと…4号線は大都市らしいかなりの車通りで、しかも路肩が狭く走りづらい。神奈川県相模原近辺の16号線のように側道があるのだが、ガードレールが設置されていて本線に戻れなかったりといろいろと不便なので、仕方なしに少々危険な車道を走っていく。


名取大橋を渡り、いよいよ仙台駅も近くなってきた。途中、4号線の脇に古墳らしきものを発見した。通りがかりに見ただけで詳しく見なかったのだが、どうやら遠見塚古墳だったようだ。
宮城県内第二位の規模を持つ前方後円墳で、4世紀末〜5世紀初頭と推定され、被葬者は仙台平野を治めた首長と考えられているらしい。(宮城県ホームページより)

仙台駅の手前で、西口へ回るため4号線を左折し、楽天イーグルスの本拠地であるフルキャストスタジアムの前を通っていく。
高架になっているJRの下をくぐり、西口へまわる。

どこか手ごろな写真どころを探したが、あまりに駅が大きいのと、駅前の大通りが異常な交通量だったためあまり身動きがとれず、タクシーが止まっている合間を縫って写真を撮った。グズグズしているとクラクションを鳴らされそうだったので、そそくさと撤収する。


        
                         -遠見塚古墳-                         -仙台駅にて さっさと撮影してとっとと撤収-



仙台駅前に到着したのは15:30。もうホテルのチェックイン時刻を過ぎていたので、ひとまずホテルへ向かうことにした。


今日の宿泊場所は、国分通りに近いホテルソブリン。新築して間もないということもあり、キレイなホテルだった。我々自転車旅行の人が泊まるには少しはばかられるほど(笑)
しかも、朝食バイキング付きで一人当たり4200円で泊まれるというのはかなりの破格。

いつものように、自転車の置き場所を聞いて、荷物を解体してチェックイン。
フロントの豪華な感じにも負けず、部屋も良い感じ。さすがである。


まだ夕食には時間があったので、フロントでいろいろとパンフ等をもらい、どこか探す。

まず、仙台駅前の大きなビル、アエルへ行くことにした。そのビルの31階に展望台があるので、仙台を展望してみる。何せ無料らしいので。
そして、どうせ外出するならと、そのまま牛タンの店に行って夕食にしてから、大浴場に入るという予定になった。

仙台という町は地下街がないせいか、地上に車と、自転車と、歩行者が溢れ返っており、普通に通行するのも困難なところだった。ホテルは非常に立派で、一言で表現すると "金ピカ"。この手のホテルではロビーを通るときが一番居心地が悪いな。


16:30には出発。日は傾き始めていた。


仙台駅近辺はかなりの人で賑っていた。月曜日だと言うのにかなりの人出。
目的のビルの側に、地下駐輪場を発見したので、そこに駐車することにする。自転車がたくさん止まっているそこらへんの歩道に止めても大丈夫そうだったのだが、こんなときにいたずらされたり盗まれたりしたらシャレにならないので、安全な地下駐輪場を利用する。
通常、100円〜200円が相場なので、その範囲であれば問題ない。と、いざ行ってみると、なんと50円ではないか。この料金設定にはかなり驚いた。駐輪場所は特に決まっておらず、券売機でシールを買って、それを自転車の見やすいところに貼って、各自空いているところに止めるというシステムだった。自転車のラックも2段式になっており、スペースを有効に使っている。…というか、駐輪場では当たり前か。


さて、自転車を止めて、目的のビルへ向かう。地下駐輪場の出口がすぐそのビルだった。高所用のエレベーターに乗っていく。
31階が、高級そうな飲食店と展望スペースになっている。仙台駅前で夜景が見えて、薄暗くてちょっと狭い空間…ともなると、カップルが来ないわけがない。早速、数組のカップルを発見した。なんかこういう空間に男二人でウロウロするのも気が引けてしまうような、そんな感じすら受ける(笑)景色を写真に撮って、すぐに下へ降りた。


        
          -今日宿泊した ホテルソブリン-                      -アエルの31階から仙台市街を望む-



そのわずかな間にも辺りはすっかり暗くなってしまっていた。駐輪場へ向かい、自転車を回収して、牛タンの店へ向かう。…が、繁華街に自転車を止めておくのは危険ということで、一旦ホテルに戻って自転車を置いてから行くことに。

ホテルからは歩いて2、3分の距離であるが、地図を見ながら行ったにもかかわらず一回通り過ぎてしまった。ありゃりゃー、今回も目的地になかなかすんなりとたどり着けませんねぇ(笑)


今日は、牛タンのせんだいへ。飲み屋の奥にその店はあった。
予約しないと入れないかなぁと思っていたが、意外や意外、ガラガラであった。スタッフもかなり暇そうである。先客が1組いる程度であった。
メニューをもらい、牛タンの定食を頼むことに。せっかくなので、こういうところではいいものを食べたい。


        
                                    -牛タン定食 んまかった(笑)-



ん〜、牛タンはうまかった。刻みネギと一緒に食べるらしいが、これがまたおいしかった。さらに、ホテルでもらった案内の中にビールがタダになるクーポンがあったので、それも一緒に注文した。一日運動した後の一杯はまた格別だった。わずかにほろ酔いで、店を後にする。


ホテルに戻り、早速お風呂へ。
ここのお風呂はスペースの関係で一つしかなく、男性専用だった。私たちが行ったときは誰もいなかったので、広い浴場を占拠して使うことができた。他の人に気兼ねしないで入れるというのは快適さが違う。しかも、こんなにゆったり風呂に入ったのは宇都宮の南大門以来だった。


十分に温まったところで、部屋に戻り、洗濯物をまとめてコインランドリーへ。その間は、テレビを見たり、思い思いの時間を過ごす。

日付が変わる前後に寝ただろうか。ふかふかのベッドで寝られ、疲れもかなり取れたと思う。


4日目を読む


トップへ
戻る


Copyright (C) 2004-2023 maru All Rights Reserved