北海道自転車旅行 -1日目-
<2005.8.27-9.7 Sat-Wed>
今回の旅行記は、同行のko-1氏にも執筆をお願いした
色違いで書かれているところが彼の執筆部分であり、
2人の視点で旅行記を楽しんでいただけると思う
今年は、長期休暇を取れるのも最後となってしまった。
当然ながら、自転車の旅をすることは決めていたのだが、今年は2週間の休みをフルに活用することにした。
そうなると、モチロン、行き先は北海道。自転車旅行のメッカとも言える北海道。そして、目的地は最北端の宗谷岬。
ついに、神奈川から最北端の宗谷岬を目指す。
同行は、2年前に京都自転車旅行へ行ったko-1だ。彼は体力的にも申し分ない、しかも、ワンダーフォーゲル部で培ったキャンプ技術には期待している。
事前に何度も打ち合わせをし、切符や宿の手配も順調に終わり、当日を迎えた。
2005/8/27(土) 1日目 神奈川県藤沢市〜栃木県宇都宮市 曇り 小山付近〜雨
初日は曇り。自転車で走るにはかなりいいコンディション。
6時すぎにセッティングを終えて出発するも、途中の階段でひっくり返りそうになり、相変わらず荷物の安定性が悪いことが露呈されてしまった。おまけに、ブレーキが当たりっぱなしの状態になっていたので、その調整に少し時間がかかってしまった。
いきなりのトラブルにより、集合6:30の10分遅れで集合場所である高倉の交差点に到着。毎度のことながら、初日のスタートからフルスピードで走るのは体力的にも問題があるので、普通のペースで走っていく。そして毎度遅刻で申し訳ない。
集合場所には、ko-1が既に来ていた。荷台の荷物をもう一度セッティングした後、出発。
本日のルートは467号線から、246号線へ入り、環七から4号線へ出る。
幸いにも雲が出ており、夏場の強烈な日差しからは逃れることができた。しかし、薄い雲の隙間から日差しが差し込み、また都会の暑さとも相まってか、必ずしも快適とはいえないコンディションでもあった。
何度も通ったおなじみの道を走り、9:00には二子橋を渡っていよいよ東京都へ。
二子玉川の商店街を抜け、環八と246の交差点から都道を走り、再び246号線へ合流した後、環七へ左折する。
-今回のお荷物- -二子橋から二子玉川駅を見る-
しかし、この環七、自転車にとってはかなり走りにくい。東京の幹線道路同士が交差するポイントでは立体交差になっており、当然の如く自転車等の軽車両は排除される。
環七の方が他の交差する路線よりも優等なのか、必ずと言っていいほど、立体交差の信号の無いほうを通ることになる。すると、自転車は下の交差点へ行かなきゃいけないわけで、ここでほぼ確実に信号につかまる。なぜなら、ここの交差点は交差する方の交通を通すためのものなので、そっちの信号の方が長いからだ。と、そんなことを何度も繰り返しながら走っていく。必然的に環七ではペースが落ちる…。
京王線、中央道の下をくぐり、中央線高円寺駅付近を通過、さらに進む。
目白通りと交差したのが10:35、ここまでで52.8kmである。まだ都心部というのに相当走っている感じがする。
続いて西武池袋線の跨線橋を渡る。さらに、東武東上線と交差。
さらに埼京線、京浜東北線を跨ぎ、新幹線の橋梁をくぐる。その先は少し下り、隅田川と荒川が見えてきた。
荒川の河川敷が見えるところで、自転車を降りて少し休憩にした。天気は曇り、気温さえ高いが、強烈な日差しはないので、熱中症になりそうなほどではない。
まだそれ程走っていないはずなのだが、結構疲れを感じた。やはり信号が多いのは精神的にも肉体的にもかなりストレスである。心配していた荷崩れは大丈夫そうなので、気を取り直して再出発。
荒川を越えて、さらに進むと、東武大師線が見えた。この先、4号線を走っていくのだが、少しでもショートカットするために、4号線の手前で左折し、適当なところで合流することにしていた。
満願寺前の交差点で左折し、そのまま東武線に沿って道なりに進む。
竹ノ塚を過ぎたあたりで、川を渡る。そこに、埼玉県の表示が。いよいよ、東京を抜けて埼玉へ。
-埼玉県へ 天気がアヤシイ- -東武線をくぐる-
どのくらいまで行けばいいか地図をプリントしてなかったのでわからなかった。なんとなく、新堀の交差点で右折し、大通りをめざす。
700mくらい走り、無事に4号線に合流。あとは道なりに青森県まで走るのみ。
4号線に合流してからは、そのままのペースで走り続ける。4号線は相変わらずの幹線道路で、去年まで走っていた1号線と似たような状況である。路肩が狭く、トラックが高速で脇を走り去るというシチュエーションである。しかし、これは都会限定であることが後日判明する。
その後はひたすら北上する。しかし、出発が早かったため寝不足がたたり、途中でものすごい眠気が襲ってきた。何度もふらふらし、路肩の縁石にぶつかりそうになりながら走っていたため、かなり危険な走行になっていた。
一回、モロに右側にバランスを崩した時があり、さすがにその時は身の危険を感じた。しかし…コケなくてよかった。。。
太陽も真上を過ぎて、そろそろ昼食を取ろうという時間それは起こった。通常、私たちが走るポジションは車道の左端、車が走る真中と歩道の間の僅かなスペースである。常に緊張を強いられる交通量の多い道で、それまで私の前で快調に進んでいたまるの自転車がふらふらと揺れ始めたのだ。「何をやっとるんだ?」 と不思議に思っていると、ついにグラっと大きく揺れたのである。一瞬ヒヤッとしたが、何とか無事だった。
理由を聞いてみたところ、相当眠かったらしい。自転車でも居眠り運転なんかあるんだなぁと初めて知った。とにかくそのまま走るのは危険なので、早々に休憩を取ろうと、近くのガストに滑り込む運びとなった。このときはまだ、自分自身がこの悪夢のような睡魔と闘い続けなければならないなどとは思ってもいなかった。
ということで、13:00には南荻島のガストで昼食にした。場所としては、北越谷駅から1km程のところにある。1時間くらい、ゆっくり休みながらの食事となった。気温も30℃を超えており、流れ出た汗で水分がだいぶ飛んでしまっていた。ここまでの走行は81.7kmである。初日は体力があるので、距離を稼ぐ方針であるとはいえ、かなりいいペースでここまで来られたのではないだろうか。
ここからはko-1と前後を交代する。後ろを走って、前のペースを見ながら効率の良い走り方を考えていたせいか、眠気はいつの間にかどこかに飛んでいってしまっていた。
東武伊勢崎線と交差し、線路を左手に見ながら走る。この辺はアップダウンなど無く、とにかく平坦な道を坦々と走るのみ。
15:00を回って、東武動物公園の近くを通る。…順調に、東武線沿いに北上しています。15:30過ぎに南栗橋近辺を通ったので、ちょっと写真を撮りに寄っていく。ここは、神奈川県大和市中央林間からの直通電車の終着駅でもある。ちょっと縁のある場所なので、工業団地入り口信号を左折し、栗橋病院の横を通って、駅へ向かった。
駅南側の跨線橋と、駅前で写真を撮って、再び4号線へ。
まるが 「ちょっと寄りたい所があるんだけど」 というので、寄り道してみると、そこには何の変哲もない駅が。何やら写真を撮り始めたが、特に興味のない私はボーっと休憩。名所や縁のある場所を回るというのも旅の醍醐味なのかなと思ったが、今の私にはとにかく効率よく先に進むことしか頭にない。余裕ないな。
-ちょっと寄りたかったところ- -南栗橋駅-
新幹線と交差し、権現堂川を渡る。その先は茨城県だった。…まさか茨城県を通るとは予想外だった。
この先は、しばらく東北本線と並走する形になる。
-ちょっとの間だが、茨城県も走行- -すぐに栃木県へ-
16:25に古河駅付近を通過。
17:45には小山駅付近を通過した。ここまでの走行で、既に137kmに達していた。しかし、今日の目的地である宇都宮にはまだ程遠い。新幹線での1駅分が残っているということは、少なくとも1時間以上は走らなければいけないということを意味する。
しかも、小山を過ぎた辺りから、雲行きがかなり怪しくなってきた。その前からも、前方に重苦しい色をした雲が横たわっていたので、心配になっていた。そして、ついに降り始めた。
実は朝の天気予報では、宇都宮の天気は曇りのち雨。…やはり。そういうイヤーな予報に限って当たるのが運命というものか。降りだした雨は止む気配もなく、一層強くなっていった。
雨の中、宇都宮市街地に着いたのは20:30、走行は173.6kmであった。
そのときにはもう、雨も本降りになっていた。いや、本降りどころか、かなりの大降りと言ったほうが正確かもしれない。
宇都宮といえば、餃子ですよね。ということで、餃子のみんみんを散々迷いながら探す。
…しかし、無事に見つかったのはいいのだが、なんと20時閉店ではないか。大ショックを受けた私たちは、先ほど幹線道路でみつけたすき家へ行くことにした。もう、この雨と、170km以上を朝から走ってきた疲れもあり、これ以上市街地をぐるぐる回る気力もなくなっていた。
かなり久しぶりのすき家で、相変わらずの安さと早さに感動しつつ、ゆっくり休む。
雨と疲労に耐え、何とか宇都宮に到着。今夜の寝床を考えると鬱になるが、とりあえずは暖かい夕食。おいしい餃子屋があるというので行ってみると、既に営業終了・・・早いよ。しかも他に食事を取れそうな店が見つからなかったので、やむなく途中で見つけたすき屋で食べることにした。割と仕方なしに入ったにしては美味しかった。
雨は降ったり止んだりを繰り返しているが、降るときは強くまとまって降る感じがした。
今日、この天候でキャンプをするのは無理と判断し、とりあえず交番で銭湯の場所を聞くことにした。すると、24時間営業のスーパー銭湯があるというではないか。交番の位置からは宇都宮駅を挟んで逆だが、滞在の快適さを考えたらそんな贅沢は言ってられない。
交番前で、雨を払いお巡りさんに聞きに行こうとしたところ、何やら取り込み中で交番内の空気が硬い。少し躊躇していると、パトカーで別のお巡りさんが帰ってきた。銭湯について尋ねてみると非常に親切に色々教えてくれた。ありがとう宇都宮のお巡りさん。
というわけで、健康サウナ南大門へ。特に迷うことなく見つけることができた。かなりきれいな銭湯で、土曜日ということもあってか、かなりの人がいた。
-健康サウナ 南大門- -中にはこんな粋な噴水が…-
やっぱり、一日走った後の銭湯はまた格別ですな。しっかり体を洗うことができるし、なにより湯船に浸かってゆっくりすることができるからだ。ここには簡易プールもあって、一日運動した体を休めるには絶好の水温だった。
風呂のあとは、一通り身支度した後レストルームで休むことに。心配なので貴重品は持っていったが、ロッカーの方が安全な気がしたので、一度眠りにつこうとした後だったが、一度ロッカーへ戻って荷物を置いた。
リクライニングシートのような椅子で、毛布をかけて寝るタイプだったが、それなりに快適に眠ることができた。広い部屋だったからか、他の人のいびきもそれほど気にならなかった。
0:30には就寝。翌日も、長いです。
その夜、私は密かに恐怖の中にいた。部屋の明かりも落ち皆が眠りについたころ、誰かがウロウロと人の部屋を歩きはじめたのだ。大部屋なので、当然トイレや何かの事情で人が出歩くことはあるのだが、そいつは部屋を出て行くこともなくグルグルとうろついている。しかも、他の人が起きると、ソサクサと自分のソファーに戻り暫くおとなしくしているのである。怪しい、怪しすぎる。貴重品はお腹のところにギュッと仕舞い込んで、奴がおとなしくなるまで薄目で観察をしていた。気がつくと朝になっていたので、奴がどうなったかはわからないが、貴重品はなくなってなかった。良かった。

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