京都自転車旅行 -2日目-


 2002年8月25日(日) 2日目 静岡県焼津市〜愛知県名古屋市

携帯のアラームで目が覚めた。予定通り5:30起床
無事に目が覚めて良かった。死んでしまってないという意味で(笑)



−防波堤の夜明け−


寝袋をたたみ、自転車に積み込む。毎日この荷物をくずさなければならないのは少々面倒だが、それもまた旅の楽しみなのでよしとしよう。今回の旅は今日から荷物が安定した。寝袋と青の補助リュックがうまくまとまってくれたので、富士山の帰りのように下りに荷崩れという恐ろしい事態にはならなかった。


眠い目をこすり、朝食として軽くパンと水羊羹を食べて準備完了。

この防波堤、地元の人たちの散歩ルートになっているようで、「あら、起きたわね」と親しげに話しかけられた。どうやらこのおばちゃん、私たちが起きる前に通っていたらしい。こうして地元の人たちと話せるのもまた旅の醍醐味である。

目覚めたときは雨は止んでいて、日の出で空がうっすらと赤くなっていた。今日は暑くなりそうだ。しかも名古屋までという長丁場、アップダウンもあるという過酷なルートである。荷物をまとめたら、自転車に乗る。昨日の疲れはそんなに残していないようで安心した。

昨日は自転車をかついで階段を昇ってこの防波堤にきたので、なぜ原チャリが来るのか不思議だった。逆に言えば、自転車に乗ったまま防波堤を降りられる場所があるということ。私たちは昨日上がってきた階段の先に行き、坂を見つけた。ここから降りて、下のトイレで一旦自転車を止め、トイレを済ませて日焼け止めを塗った。今日は時間が長くしかも天気は快晴。どっちの日焼け止めをしようか迷ったが、2日目で焼けて火傷状態になっては困るので、強いほうの日焼け止めを塗った。


準備が出来たら、焼津市役所付近まで戻る。ここから1号線に合流するため、最短ルートで西へ向かう。
東名焼津インター方面へ行けば確実に1号線に出られるのだが、少々大回りのため、距離優先ということで東名焼津インターを右手に、私たちはまっすぐ走って行った。


しかし、思ったような道ではなかった。地図は主要な道しかのっていないため、今走っている道がどのような道かわからなくなってしまった。後で見返してみたところ、行くべき道を北にはずれ、細い道を走っていたのだ。どこで間違えたのだろうか。
道は幅広の二車線道路で、自転車が走るには絶好のコンディションだった。日曜の朝ということもあってか、車通りはほとんどなく、もう6時を回っていたが、人の気配はほとんどなかった。


しばらく走って、道の先に大型の衣料品店のものだろうか、大きな看板が見えた。車が左右から往来していたので、これは1号線だという期待を膨らませ、走っていった。

無事に1号線に合流することが出来た。本線に入ればあとはひたすら走るのみである。今日のヤマは2ヵ所。地図によると、このすぐ先の金谷と浜名湖先の白須賀だ。
地図でも金谷は明らかに急な上りに見えた。その前に、島田を越えた先のファミマーで一旦休憩した。この時点で昨日持ってきた2Lのペットボトルが底をついた。この先の坂のために補給しようかと思ったが、まだ自転車の500mLが残っていたのと、上りで重量が増えるのを危惧したからだ。…といっても大した重さではないが。


しばらく走った先に大井川が姿を現した。富士川以来の大きな川である。まだ陽は低く、斜め上からまぶしく太陽の光が射していた。そして大井川の水面で反射し、美しい情景を描いていた。
長い橋を渡り、目の前に見える山に向かって進んでいく。その山が金谷であろうことは容易に想像がついた。
大井川鉄道を横切った辺りで、道沿いのガソリンスタンドの洗車メニューに端を発し車の洗車メンテナンスの話が始まる。



−大井川−



さて、そうこうしているうちに上り坂が姿を見せた。勾配は焼津へ向かうときの坂のそれと同じくらいであろうか。延々と上ること垂直距離にしておよそ200m。街並みが見渡せ、景色はかなりいい。遠くに煙のあがる煙突を見ることもできた。

上がりきった後は下り。爽快な下り。しかし下りはすぐに終わってしまい、バイパス化した1号線と再び合流。トンネルを抜け、このまま1号線を走っていけるかと思いきや、すぐに魔の標識が。私たちは仕方なく脇の道を通る。平坦〜やや下りの道であった。


再び1号線に合流し、9時すぎに掛川に到着
休憩を兼ねて掛川城をバックに写真を撮り、休み過ぎない程度に休み、西へ走り出す。


9:45に袋井駅付近を通過、走行はおよそ50kmであった。さらに走り続ける。今日は昨日とうって変わって快晴。真夏の太陽がじりじりと照りつける。日焼けは全然大丈夫なのだが、何より暑い。止めどなく流れ出る汗が脱水状態へと誘う。次のコンビニで休憩ということにして走り続けた。
…こういう時に限ってコンビニがないのである。道はほとんど平坦で、たまにアップダウンがあるくらい。もしこれがハードな上り坂だったらと思うと恐ろしい。しかも磐田バイパスの入り口付近で一般道へ避けたつもりが変な山道っぽい上り坂に入ってしまった。怪しいラブホもあり、いかにも違う道だったので進路変更した道へ戻って、違う道へ入った。このように、道の間違いは精神的にダメージが大きいが、こと間違えた道が上り坂だったときはなおさらである。


さて、もうコンビニしか頭にない状態で走り続け、1号線からちょっと外れたところにセブンイレブンを発見。住所は磐田市岩井と書いてあった。迷わずコンビニに入り、氷アイスと2リットルペットボトルを買った。あまりの暑さに日陰の地べたに座り込み、アイスを顔に当てて顔を冷やした。これがまた格別の気持ちよさである。ここまでですでに焼津から53km走っていた。時刻は10:15

しばらく休んで、念のため日焼け止めをもう一度塗って、出発。少し下った先に大きな川が見えてきた。天竜川だった。ここは風景だけ写真に収め、引き続き走る。天竜川を渡った後は本当は1号線に沿って進む予定だったが、分岐点で直進して257号線を走る。1号線は浜松バイパスがあり、このバイパスがまた自転車通行不可という道であろうことが予想できたからだ。


   
ここから磐田市へ−                       −天竜川−        



しばらく走ると妙に都会のような街並みが見えてきた。浜松だ。楽器の生産で有名な都市である。浜名湖方面へ向かってさらに走り続ける。このとき時計は11:45、走行距離は69kmであった。そろそろ昼食の時間と行きたいところだが…。
篠原IC付近で1号線と合流。浜名湖へ向かってほぼ直線の道路が続く。辺りを見回してみてもとても巨大な湖があるとはちょっと思えないような景色だった。


浜名湖に着いたのは12:30、走行83km。ちょうどお昼時であった。そういえば浜名湖といえばうなぎで有名だったような記憶があったのだが、うまく店が見つからなかったこともあり、私たちは浜名湖の景色を楽しんで、写真を撮るだけにとどまった。

浜名湖を後にした私たちは、今日の二つ目のヤマ、白須賀へ向かう。一号線は少し海側にシフトしたルートであるが、バイパス化しているので通行できない。並走している42号線を走る。この辺りから風が少し障害になり始め、向かい風のため15〜20km/h以下という平坦な道にしてはゆっくりした速度で走っていく。
白須賀にさしかかり、左手には日差しの反射した美しい海が広がっていた。その手前にはバイパスがあり、車が悠々と走っていた。私たちはこれから来る上りに備え、ギアを軽くしてゆっくり上っていく。
白須賀は事前調査で結構きついような事を知ったが、地図で見る限りはそれほど高度もなく、簡単に通過できると思っていた。ところが、これが結構きつい。油断していたせいもあるかもしれないが、体力的にきつかった。この上り、久しぶりの上りだということに加え、正午近くの一番暑いときであり、しかも昼食をまだ取っていないために私の体に究極的なダメージを与えた。

白須賀を抜けると、下りが始まる。上った後は下り。しかし結構緩やかな下りだったため、あの厳しい上りに対して爽快と言えるほどではなかった。白須賀の頂点あたりからは豊橋かと思われる街並みが遠くにうっすらと見えていた。
下りの途中で一回休憩をいれた覚えがある。あまりの暑さに耐えられなかったためだろう。そのくらい、今日は暑かった。

その後、下り終わって1号線に合流。すぐにローソンがあったので迷わず立ち寄る。ここでは凍ったパック入りのスポーツ飲料を二本買った。少し落ち着いたところで出発。すでに愛知県の豊橋市にいた。ここで14時、走行102kmであった

今回の旅でこの辺りが一番きつかった。何より顔が熱い。さっき凍ったパック入りのスポーツ飲料を買ったのも、顔を冷やすためである。動脈が通っている首の辺りを冷やすのが一番効率がいいと聞いてたので、片手運転になりながらも熱を冷ましていった。
ほぼ真上、正面から照り付ける太陽の日差しが容赦なく体温を上げていく。また、このあたりで手のひらが痛くなってきた。富士山の経験から、お尻が痛くなるのを抑えるために腕に荷重をかけていたため、少しずつ痛み出した。
一方ko-1は物理的に膝をやられたらしく、休憩中ちょっと痛そうにしていた。まだ名古屋まで80km近くある。ここでペースダウンするわけにもいかず、私たちはとにかく自転車をこぎつづけた。


新幹線をまたぎ、6kmほど走ったところでデニーズを発見、そこで昼食を食べることにした。昨日のガストと違い、値段は高いが品質がよく、満足の味だ。また、新作の怪しげなジュースもその場のノリで注文した。旅は金銭感覚が狂うものだ…というよりせっかくの旅なんだから少しくらい贅沢してもばちはあたらないだろう。また、こういうところは絶好のトイレポイントでもあり、私も利用させてもらった。


1時間ほどくつろいだあと、名古屋に向けて再び走り出す。
ここから本宿あたりまでは緩やかな上り坂。遠くに二つの山が見え、その間を道が通っていることは容易に想像できた。上りとはいえ大した勾配ではなかったので、20km/h近くのペースで走っていった。途中コンビニの前で休憩をとり、一気に本宿まで走りきった。

途中、名鉄赤坂駅付近を17:00に通過、走行距離123km。

さらに、東岡崎を18:00に通過、走行距離140kmであった

その後は長い下りが続き、40km/hペースで比較的長時間走ることができた。暑さや上り坂でたまったストレスを一気に発散できるほど爽快だった。

愛知環状鉄道をくぐり、矢作川を渡る。この辺りで陽がかなり傾き、しばらく走った後、真正面に夕焼けを見せてくれた。



   
 −ここから岡崎市へ−                             −矢作川−         



刈谷市街に着いたのは日の入りも過ぎた19時のことであった。ここで走行156km。もう辺りは都会の街並みになっていた。何を間違ったのか私は結構オーバーペースで走ってしまった。名古屋が近づいてきたので一気に片付けてしまおうという意識が芽生えたのかもしれない。しかし細かく何度もアップダウンが続く道。そこでのオーバーペースは体力の消耗を避けられない。適当なところで今後の予定相談を兼ねて休憩を取った。この辺り、とにかく先を急ぐことしか頭になかった上に、陽が落ちて暗かったために、景色はほとんど覚えていない。


名古屋市に入って、笠寺のサイゼリヤで夕食にすることにした。ここで時間はすでに20時、走行169kmだった。自転車を止めて中に入る。いつも思うが、盗難が怖い。店は広く、また客層も東京とほとんど変わらない(あたりまえか)。家族連れがいたり、カップルがいたり、女子高生がいたり。私はいつものようにミラノ風ドリアとサラダ、ドリンクバーを注文。オレンジジュースを飲みまくる。
さて、食事が終わると今日宿泊予定のホテルの到着遅延の電話を入れる。


さて、名古屋市に入ったはいいが、ここからホテルまで意外と遠かった。変な道に迷い込んだり、歩道橋を渡るのは面倒なので片側3車線の道路を、矢印信号をみながら渡ったりとなかなかサバイバルな走行だった。あと、途中で酒を調達。やっぱり1日中走った後は一杯やりたいものだ。3件くらいコンビニを回ってやっと見つけた。特に酒以外買うものはなかったので酒だけ買ってホテルに向かう。


今回泊まったホテルはコンフォートホテル名古屋チヨダというホテルである。インターネットでの評判も上々なので、もともと予約していたところをキャンセルしてチヨダに泊まる事にしたのである。ホテル到着はちょうど22時、走行距離は179.6km

ホテルでは地下駐車場があるとのことなので、スロープ裏のちょっとした空き地に置かせてもらった。早速荷物を降ろし、フロントへ向かう。
フロントで記帳し、インターネットでの予約事項などを確認してチェックイン。部屋へ向かう。
部屋はきれいで、自転車で走ってきたような格好で入るのは少し遠慮してしまいそうだった。富士山行ったときに泊まった「富士吉田シティホテル」と同じくらいだろうか。宿泊費を考えれば、自転車旅行に泊まるには極上の環境だったと思う。



−コンフォートホテル名古屋チヨダ 室内−


部屋ではとりあえず荷物を置き、順に風呂へ入る。ko-1に先に入ってもらった。その間私は荷物の整理をした。携帯の充電もしたかったのでセットする。2台つなげられるように分岐器を持ってきておいて良かったと思った。そのとき携帯を音楽プレイヤーにして、私の大好きなTUBEを流した。適当に荷物も整理して、ko-1が出てきた後に私も続けて風呂に入る。風呂もきれいで、繰り返しになってしまうが、価格相応以上の環境で、大満足の部屋であった。風呂に入ってないのは昨日だけだったが、汗だくの2日間だったのでまともに湯に浸かったのは1週間ぶりのような感じさえした。

その後洗濯ができるとのことなのでコインランドリーへ行き、洗濯をした。…が、洗剤がフロントで売られているということを洗濯機を動かしてから気づき、結局水で洗うことにした。と同時に、洗剤を所持品から外したことを悔やむのである。

さて、洗濯をしている間に私たち二人は部屋で乾杯。さっき買った缶入りのチューハイを飲む。
醉いが回ってきたのか、私はそのままベッドの上で眠りについてしまった…。

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