新潟自転車旅行 -4日目-
<2007.4.28-5.1 Sat-Tue>


2007/5/1(火)  新潟県小千谷市〜列車での移動


最終日となってしまった今日は、自転車旅行的なネタは何もなく、小千谷観光と、列車に関する話題をメインに書いていきます。
自転車旅行を目当てに読んでいる方は、今日はほとんどその話はありませんのであまり期待しないで下さい。

…といきなり書いてしまったら、どうなるかわかってしまいますね(笑)
朝起きた瞬間、帰宅決定。


膝は全く良くなっていなかった。
ということで、只見線経由で帰ることにした。ルートは、小千谷(上越線)→小出(只見線)→会津若松(磐越西線)→郡山(東北新幹線)→大宮(湘南新宿ライン)→藤沢だ。
郡山〜大宮間の新幹線以外は、すべて普通列車の旅。これでも、帰宅は夜遅くなる。

さて、小千谷発は12:50の上り普通列車。午前中は時間があるので、小千谷市内を観光することにした。近くに錦鯉の里という錦鯉の展示をしている施設があったので、まずそこから回ることにした。そして途中で情報を仕入れていけばいい。

7時に起床。朝食はバイキングだったので、レストランへ向かう。バイキングといえど、朝はあまり食が進まないので、それほど食べることはできなかった。
体調はバッチリ回復していた。ダメなのは膝だけだった。これなら、家まではとりあえず帰れる。

荷物をまとめ、使わない旅行荷物はフロントで宅配便の手続きをして送ってもらう。ここからは最低限の荷物だけを持って、観光&列車での移動となる。

10時にチェックアウト。まず近くの錦鯉の里へ行き、展示を見る。写真撮影も了解をいただいたので、撮らせてもらった。
様々な品種の錦鯉が解説付きで展示されていた。


    
-(左)錦鯉の里          (右)館内-


    
-(左)大きないけす          (右)外は日本庭園風-



さて、次は隣接する産業センターへ。
ここで、機織りの体験ができるそうなので、コースターを麻で作ってみた。
担当のおばちゃんが丁寧に教えてくれた。
話を聞くと、最近は見てくれはするものの、実際に体験してくれないことが多いそうだ。やはり、こういうものは体験してみないとわからないものだと思う。…単調そうに見えて、意外にも慣れるまでに時間がかかった。私も、結局最後までスムーズにできず、足の踏み換えとトントンの順序が逆になったり…。


    
-(左)織物体験コーナー          (右)これが織機-



建物の2階にはお土産が売られていた。ここで、一通りのお土産を買っていく。これで帰る準備は完了。時間もいい具合だったので、駅へ移動する。川を渡って坂を上がった先に駅があるので、意外と時間がかかる。出発はちょうどお昼の時間だったので、途中のコンビニで簡単に昼食をとってから駅に向かった。しかし、時間がない。本当に時間がなかった。列車が出るまで…あと30分しかない。急げ。

駅に着くと、すぐに自転車を解体し、輪行袋につめる。しかし、やるべきことがもうひとつあった。そう、切符の調達。残念ながら地方の駅には窓口がひとつしかない。しかも不幸なことに、先のお客さんがいて、しかもかなり手こずっている様子だった。どのタイミングで買いに行けばいいか迷ったが、ある程度輪行体勢が整ってから切符を買った。しかし、経由やら新幹線の席の予約やらで時間がかかってしまった。もう、列車が来てしまう…。

急いで荷物をまとめ、ホームへ向かう。既に列車が入線してきていた。
駅員さんは、「これに乗れないともう只見線はないからね、急いで。」と声をかけてくれた。さっき切符を買っていたのを見ていたようだ。
重い自転車を担ぎながら、ホームの階段を通って列車の待つホームへ。途中、駅員さんは構内放送で、まだ乗る客がいることを車掌さんに伝えていた。…私のことだ。
かばんが肩からずり落ちていたが、いち早く列車に乗るため、とにかく歩く。待ってくれた車掌さんにお礼を言って、乗り込む。幸いにも列車内は空いていて、自転車も邪魔にならずに置けそうだ。

すぐにドアが閉まり、発車した。
小出までの短い時間、今までの焦りを落ち着かせるように、時刻表をめくっていた。
間もなく、小出に到着。乗り換えの時間はそれなりにある。折角なので、駅の改札近くまで行って写真を撮るか、混雑していたときを想定して一刻も早く列車に乗り込むか考えていた。

結局、重い自転車を担ぎつつ、せっかくなので写真を撮ってから列車に乗り込むことにした。

小出駅ホームの写真を撮って、向かいのホームに停車している列車に乗る。


    
-(左)小出駅改札口         (右)只見線車両キハ40系-



幸いにも車内は空いていて、左右どちらの席も座ることができた。座席配置はボックス席で、4人がけのボックスの他に、2人がけのボックスがあった。つまり、一人用の座席が対面になっている。どうせ一人旅だし、自転車の置き場所も確保しなければならなかったので、2人がけのボックス席に陣取った。


車輌はキハ40系のディーゼル車であった。

発車時刻になると、ディーゼルの豪快な音をたてながら、ゆっくりと加速していく。
普段、ディーゼルの列車に乗ることがないので、この感覚は新鮮だった。

小出を出てから、時刻表とにらめっこしながら車窓の景色を楽しんでいた。


    
-(左)越後須原駅 列車が到着すると、中から委託の駅員さんが出てきた      (右)車窓-



民家が目立つ景色から、次第に川沿いに道路が走り、木が目立つようになってきた。


    
-国道252号線と並走する。豪雪地帯ということもありシェルターも頑丈そうだ-



長〜い六十里越トンネルを抜けると、田子倉に到着。冬季閉鎖となる臨時駅という扱いになっているが、しばし停車。ここで下りて写真を撮る…こともできたかもしれないが、うっかり発車してしまおうものなら、次の列車はいつになるかわからない。

列車は只見に到着。ここからは福島県である。「会津」がつく駅名が続く。


    
-(左)スノーシェルターの下にホームがある      (右)只見へ到着。ここから福島県-



小出からは4時間以上のローカル線の旅。これぞまさに時間を贅沢に使った旅行だなと、列車に乗っていてしみじみ感じる。
自転車の方は残念ながらリタイアしてしまったが、その代わりに列車での旅を楽しめるので、結果的には良かったと思う。


    
-(左)只見川を何度も渡る      (右)そして川沿いに進む-



会津川口では、会津若松方面から来た列車と待ち合わせ。両方の列車の車掌さんはお互いにタブレットを交換した。
只見線は閉塞方式にタブレット閉塞を採用している日本でも数少ない路線である。

停車時間が少々あったので、写真を撮るついでに駅舎のトイレを使わせてもらった。
会津川口からは学生さんがかなり乗ってきた。少ない本数の只見線を通学に使っている…ということは、普段の生活のタイムスケジュールはどうなっているんだろうと考えてしまった。


    
-会津川口にて-



さらに旅は続く。のどかな風景が目の前に広がり、時折桜がその美しい姿を主張しているかのように見えた。

会津坂下に着くと、事前の車内アナウンスの通り、高校生が大量に乗り込んできた。まさに、地域の足といった感じで、一気に車内はにぎやかになる。
自転車が邪魔になってしまうのではないかと心配だったが、そんなこともなかったようである。


    
-(左)間もなく会津坂下      (右)会津若松へ到着-



17:18に会津若松に到着。
ここからは、郡山まで普通列車に乗っていく。ただ、発車まで時間があったので、一旦改札を出て自転車を近くにおいて辺りを散策してみた。喜多方ラーメンでも食べようかなと思っていたが、探してみても良さそうなところが近くに見つからなかったので、結局コンビニで軽くパンやおにぎりを買って改札を通る。出発は18:02発の郡山行きだ。

途中で日が暮れてしまい、車窓からの風景は暗闇に浮かび上がる街灯や建物の明かり、車のヘッドライトであった。
乗客が多かったため、自転車を持ち込んで座席を確保することができなかったので、デッキに居場所を確保した。

磐越西線は1時間少しの所要時間で、19:14に郡山着。ここからは新幹線で大宮まで移動。乗る列車はMaxやまびこ・つばさであったので、あまり乗る機会のないつばさに乗ることにした。ミニ新幹線ということで、車内はまた違った雰囲気であった。


    
-(左)磐越西線の車両       (右)400系新幹線つばさ-



大宮到着後は、湘南新宿ラインにて藤沢まで一本で移動。しかし、乗り込んだ最後尾が意外に混雑していて、なかなか自転車を安定して置けるポジションが確保できなかった。

2時間ほど乗り続け、ようやく藤沢に到着。
駅前で自転車を組み上げ、帰宅のための最後の走り。途中、雨が少し降っていたが、傘が必要になるほどでもなかった。


    
-(左)大宮駅にて フツーに通勤電車      (右)これから組み立てます-


小降りの雨に降られながらも、事故もなく無事に帰宅。


-------------------筆者より-----------------------
今回は初めての旅程変更によるリタイアでした。
自転車の整備は完璧に仕上げたつもりでしたが、体の整備がおろそかになっていたようです。
…群馬方面に走っていったのが2回目ですが、2回とも膝を痛めるという事態になり、これはコースが悪いのか、たまたまそういう時に当たったのかよくわかりませんが、これからは体力だけではなく故障によってリタイアする可能性があることを常に念頭に置いて計画・走行していきたいですね。
急遽、予定が大幅に変更になったわけですが、只見線に乗ることもできましたし、ローカル線をゆったりを乗って移動するという鉄道ファン的な楽しみも同時にできましたので、これはこれで良い旅ではなかったかなと思います。
休みもそれなりに取れそうなことが判明したので、これからも懲りずに旅に出ようとまた新たな企画を立ているところです。
------------------------------------------------


トップへ
戻る


Copyright (C) 2004-2023 maru All Rights Reserved