箱根峠越え〜沼津輪行
<2007.3.10 Sat>
神奈川の湘南地区から静岡方面へ一般道で移動しようと思った時、あなたはどのルートを思い浮かべるだろうか。
おそらく、多くの人が箱根を経由するルートを選ぶのではないかと思う。
ところが、私たちの今までの旅行では、静岡方面への移動は国道246号線に沿って御殿場を経由するルートを通ってきた。…地図を見ると、明らかに遠回りである。が、自転車で走るにあたっては、距離以上に標高がネックになってくるのである。地図上では、御殿場は400m程度なのに対して、箱根は国道1号線の最高地点を通ることになり、その標高は900mに近い。この標高が体力を消耗するため、長期旅行の初日に箱根を上るのを避けてきたのだ。
では、もし箱根を経由したら、距離はどのくらいで、時間はどれくらいかかるのだろうか。
ということで、今回は、日帰りで目的地を沼津に決めて、走ってみた。箱根を越えて80kmの道のりを予定しているので、もちろん帰りは輪行である。
2007/3/10(土) 神奈川県藤沢市〜静岡県沼津市
天気は曇り、時々日がさす程度である。気温、天候ともに自転車に乗るにはもってこいのコンディション。
今回は日帰りということで、大した装備もなかったのだが、いつものように準備に手間取ってしまい、出発は10:20となった。すぐ走ったら昼食の時間になってしまうが、それは仕方がない。
ということで、国府津までは富士山自転車旅行の時に通った国道1号線のルートを通っていく。
土曜日だったので、一般道の混雑はそれほどでもなかった。相模川を渡るときには、河岸に咲いた菜の花が辺りをきれいな黄色に染めていた。
途中、平塚からずっと、同じ路線バスに追いつき離されを繰り返し、いつの間にか国府津駅へ到着。ここで11:55、走行距離は29.2kmであった。
国府津駅からは、初めての道のり。…といっても、車では走ったことがあるが。でも、今日の箱根のように、車で走ったことがあるからといって自転車でどのように走れるかはわからない。
小田原までは変わらぬ道が続き、中心部を抜けてJRと小田急の高架をくぐるところで、少し休憩。ここで12:20、走行距離は36.5kmであった。
さて、少し走ったところで鈴廣かまぼこが賑わいを見せていた。2007年3月現在、改装中らしく、仮店舗での営業となっているようで、国道を挟んだ反対側には取り壊し中の旧店舗があった。もう正午を回ってしまっていたので、そろそろ昼食でもと思っていたら、その少し先にローソンを発見。ご当地ものでもよかったのだが、安く上げるためにコンビニで昼食を調達してその場で食べていく。
この先、箱根湯本まではなだらかな上り坂が続く。小田原からはそれほど距離もなかった。…が、途中でメーターのトラブルがあり、記録上は小田原〜箱根湯本が1.4kmしか計測されていなかった。。。本当はもっと距離があるはずだ。
さて、13:15に箱根湯本駅に到着。ここまでの距離が37.9kmであった(前述の通り一部計測抜けあり)。箱根の玄関口ということもあり、駅前は観光客でごった返していた。駅前の商店街を抜けてからすぐ、本格的な山登りが始まる。

-(左)箱根湯本へ 渋滞しています (右)箱根湯本駅前-
すぐさま軽いギアに切り替えて、山登りの体勢へ。目的地までの具体的な距離については事前に調べることなく、今回は道路の案内板を参考に走っていくことにしていた。そのため、この上りがいつ終わるかは走ってみないとわからない。
途中、道路の脇に「蛙(かわず)の滝」という滝を見かけた。何でも、昔この辺りに重い病気が流行ったときに、近くに住む蛙が人の夢枕に立って、木陰を作ってくれるなら病気を治してあげようと言い、村人がその通りにしたら病気が治ったということから、このような名前がつけられたそうだ。
車で走っていたら見過ごしてしまいそうなところ…というより、車を止めると迷惑になりそうなところにあったので、これは自転車ならではの発見ではないだろうか。

-(左)蛙の滝 解説 (右)蛙の滝-
ヘアピンカーブを何度か過ぎて、13:55には大平台に到着。湯本から4kmもなかったが、ここまで来るのに30分以上を費やした。…かなりの勾配が続く。駅前でしばし休憩。その間に、電車が到着し、旅行に来ていた若者の一団が宿へ向けて歩いていった。
大平台の駅前に、ふと気になる看板を発見。
大平台山神々神社には、祈願項目として…「ボケ防止」なるものがあった。しかも赤字で。ボケ防止を祈願する神社は初めて見た。

-(左)祈願項目に「ボケ防止」 (右)大平台駅舎-
途中、なんと北海道自転車旅行で見かけた凍結防止剤散布機「まきえもん」を発見。見たところきれいだったので、設置して間もないものであろう。まさか箱根にも設置されていたとはまるえもんとしては驚きだった。
箱根登山鉄道を脇に何度も見ながら、坂道を上がっていく。
続く急勾配を上り続け、15:20に国道1号線の最高地点へ到着。ここまでの走行距離は50.7kmであった。ペースとしては富士山に登ったときのようなスローペースだ。

-(左)もう「くどい」と言われそうなほど何度も出てきた「まきえもん」 (右)国道1号線最高地点-
最高地点を過ぎれば、芦ノ湖までは下りの爽快なひとときが訪れる。毎度のことであるが、この下りがあるから上りも頑張れるというものだ。しかし、小田原で17℃だった気温がここでは7℃まで下がっており、ハンドルを握る手がかなり冷えてくる。下りはスピードも出るので、より冷たくなる。
10分程で芦ノ湖へ到着。大鳥居近くの海賊船乗り場付近で自転車を止めて、しばしの休憩。辺りは観光客で賑わっていた。今日の芦ノ湖は風が強く、湖から湖畔にかけて水面が細かく波打つほどだった。
さて、ここからは引き続き国道1号線を通って、箱根峠を抜けて三島方面へ。多少のアップダウンを越えて、箱根駅伝でおなじみのゴール地点を過ぎ、上り坂へと入っていく。
この坂の途中で、道の駅「箱根峠」があるので、そこで休憩を兼ねてお土産を買っていく。ここから芦ノ湖を見下ろす景色はなかなかのものだった。
…そういえば、小田原まではロードレーサーに乗ってトレーニングをしているように見える人たちがいたのだが、箱根の山に入ってからはぱったりと見なくなった。追い越されることも、すれ違うこともなかった。箱根はトレーニングに向かない場所なのだろうか…。
道の駅を出発してまもなく、静岡県との県境に箱根峠を見た。国道1号線の最高地点ほどでもないが、それに近い標高まで再び上がってきた。ここから三島までは、ひたすら下りである。今日、半日かけて上ってきた900m近い高低差の下りが楽しめる。
まもなく下りとなり、40km/h程度で下っていく。車通りも少なく、順調に距離を稼いでいく。20km弱の快適な道のりだった。これだけの距離を下りで颯爽と走れるのは自転車の醍醐味である。

-(左)ひたすら下る (右)遠くに見える海が太陽の光を反射している-
さて、三島の市街地を抜けて、まもなく沼津へ入る。沼津の漁港で腹ごしらえをしてから帰ることにした。ということで、沼津の市街地を抜けて沼津漁港へ。詳しい地図を用意してこなかったので、多少の回り道をしてしまったようだが、特に時間に追われているわけでもなかったのでよしとしよう。漁港到着は、17:30であった。
沼津漁港に着くと、辺りの店を物色。…といきたかったが、時間が時間なので、既に閉店してしまっているところも多かった。
結局、「梅や」にて海鮮丼を食べることに。確か、すきみ丼という名の丼だった気がする。

-(左)梅やで食べることにした (右)すきみ丼-
出発前に電車の時間を調べてみたら、ちょうど接続のいい電車があることに気づいた。少し急げば間に合いそうだ。ということで、漁港を出て沼津駅に直行。駅前の邪魔にならないところで自転車を解体し、輪行体勢へ。今回はなんと時間は15分。…もしかしたら今までで一番早かったかもしれない。いざとなればこれだけ早くできるものだと自分で感心した(笑)
切符を券売機で買って、改札。無事に目的の電車に乗ることができた。あとは、藤沢まで乗り換え1回のゆったりとしたひとときを過ごす。土曜日の夕方の上り方向ということもあり、先頭車両には数えるくらいの客しかいなかった。
藤沢に到着後、自転車を再び組み立てて、家路につく。
------------------(筆者より)-------------------
今回は、箱根峠を越えて沼津へ抜けるルートを走ってみました。以前何度も走っている御殿場ルートより、はるかに辛いものがありました。何より、坂がかなりきついです。距離としては、箱根回りの方が10km程短いですが、相当体力を消耗しました。このルートだと、沼津から静岡まで走る気力はなくなりますね。何より高低差が2倍近くありますので、荷物を積んだ自転車には辛いです。
ということで、神奈川から静岡へ、国道1号線を移動するときには御殿場を迂回する方がいいという結論になりました。…半ば予想通りといったところですが。。。
(2007/09/09 まるえもん@管理人 旅行記原稿著)
---------------------------------------------

Copyright (C) 2004-2023 maru All Rights Reserved