北海道自転車旅行 -12日目(電車編)-
<2005.8.27-9.7 Sat-Wed>
2005/9/7(水) 12日目 北海道稚内市〜神奈川県藤沢市
今日は寝台列車に乗る予定なのに、この旅行記は12日目で終わってしまっている。なぜでしょう?…なんて先に書いてしまうと何が起こったかはだいたい想像できてしまいますね(笑)
さてさて、12日目の今日は6時前に起床、出発の準備をする。不要な荷物は前日に送ってあるので、荷物整理も非常に簡単であった。
朝早く出て行くことを旅館の人にも言ってあるので、まだ誰も活動していない旅館から出発する。
駅前に自転車を止めて、早速積み込みのための解体作業に取り掛かる。
私たちが乗る特急「スーパー宗谷2号」は7:37発。発車まで1時間ほどの時間があり、作業時間は十分余裕がある。

-(左)輪行袋へ収納するため、解体中 (右)-稚内駅 ホーム側から
解体には大きなトラブルもなく、発車の15分前には全ての準備が終わった。
今回はハンドルバーとキャリア、スタンドも外してコンパクトに収納した。…車内で邪魔にならないように。
駅の売店で、念のためポケット時刻表を購入し、改札を通る。
と、ここからは鉄道ファンと化し、出発までいろいろと写真を撮る。といっても、特別な機材や技術もないので、自分の好きなように撮っているというレベルであるが。

-(左)スーパー宗谷2号の運用に就くキハ261系 (右)最北端の線路-
スーパー宗谷2号は定刻通り7:37に稚内を出発。気動車特有のうなりを上げながら加速していく。気動車というと、それほどスピードが出ないものかと思っていたが、車両の最高速度は130km/hなのだそうだ。
稚内を出ると、まもなくサロベツ原野付近を通り、自然の中を疾走する。見逃してしまうくらいの小さな無人駅をいくつも通過していく。
さて、スーパー宗谷2号は稚内からおよそ5時間、12:35に札幌へ到着する。
その間、私はあることが気になっていた。
天気である。
日本海を経由して北上してきた台風が、北海道へ向かっているのだ。天気予報によると、今日の昼ごろから荒れるとの予報であった。
と言うことはつまり、寝台が運休になる可能性もあるということ。
台風はほぼ北海道を直撃する進路をとっているので、半ば運休になるだろうと思ってはいたものの、今回の旅の楽しみの一つでもある寝台列車の旅はどうしても諦めきれなかった。何度も、JR東日本の運休情報サイトへアクセスし、状況を確認していた。JR北海道ではなかったのは、運行情報サイトが見つからなかったのと、北斗星はJR東日本と車両を分担して運行している関係上、運休になればJR東日本も発表するだろうと思ったからだ。
10時過ぎだっただろうか、運行情報サイトに、運休の情報が一気に掲載された。
あ、あった。
…北斗星、カシオペア…運休。
がーん。
何だよ、やっぱり運休か。
さて、運休となったら仕方がない、予定を組み替えなければならない。
札幌到着まで2時間半、この間に今後の予定を決める。場合によっては、札幌ですぐに動かなければならなくなる場合もあるからだ。
ko-1と相談し、まず方針を決める。札幌には7日目に立ち寄ったし、天気も雨なので滞在しても特にメリットはないと判断し、今日中に帰宅することに。
そして、そのルートは…空路、JR、フェリーの3択。空路は正規料金になりそうだし、稚内〜札幌間のJR乗車券を既に使っているのでコストパフォーマンスが悪いため却下。フェリーは時間がかかるということで却下。結局JRか。さて、そのルートは?今日中に帰宅なら、札幌〜函館〜八戸〜東京のルートだ。時刻表をめくり、特急の乗り継ぎを次々に調べていく。見つかったのは、次の乗り継ぎ方法だ。
札幌13:17発〜(北斗14号)〜函館16:48着
函館16:51発〜(白鳥30号)〜八戸19:49着
八戸19:58発〜(はやて30号)〜東京23:08着
東京から在来線で藤沢まで
なんとか今日中には帰れそう。
ただ、札幌での乗り継ぎ時間は42分。その間に切符の手配をしておかなければならない。
必要な切符をメモし、札幌に着いたらみどりの窓口へダッシュ。
スーパー宗谷は定刻どおり札幌に到着。
真っ先にみどりの窓口に並び、切符を確保。出発までのわずかな時間に交代で荷物番をしながら、北海道のおみやげを買い込む。
5分ほどの余裕を残して、函館行きの北斗14号に乗り込んだ。
バタバタしていたため、列車に乗り込んで安心してしまい、写真は函館での一枚になってしまった。…焦るとつい、写真を忘れてしまう。
キハ183系?でよかったはず。
列車は函館に向けて南下していく。途中から、雨がかなり激しく降ってきて、草木も風で大きく揺れていた。なるほどこれでは寝台は動かせないなと納得の天候だった。
3時間半ほど揺られて、函館に到着。ホーム向かいに停車中の白鳥30号へ乗り換える。接続は3分であったが、島式ホームの向かいのホームであるため、余裕はある。
そこからさらに3時間で八戸へ。途中、青森駅でスイッチバックのため進行方向が変わる。青森駅で乗り込んできた他の乗客がシートを反対向きに変えていたので、スイッチバックと気づくまでは、何が起こったのか理解できなかった。

-(左)北斗@函館駅 (右)白鳥@青森駅-
さて、札幌から特急に揺られること6時間半、ようやく八戸へ到着。ここからは、東北新幹線で一気に東京へ。さらに3時間ちょっとの長旅である。…今日はまさに朝から晩まで列車での大移動だ。
新幹線ホームへ移動する途中、売店で駅弁を買っていく。座りっぱなしだったとは言え、お腹はしっかりと空いてくるものだ。

-(左)東京行き最終の新幹線 (右)E2系新幹線-
9分の乗換え時間だったが、少し余裕をもってホームへ到着。
写真を撮る時間もあった。
6日かけて自転車で移動した距離を3時間で戻れるのだから、改めて新幹線の速さを思い知る。

-(左)10号車に乗り込む (右)はやて弁当なるものを買ってみた-
最後尾の10号車へ乗る。10号車の後ろには、秋田から来るこまち30号が盛岡で併合する。この位置は、盛岡での併合が見やすい。
定刻どおりに八戸を出発。滑るように加速していく。さすが新幹線、今までの特急列車よりも格段に快適だ。
駅弁を食べながら、今までの旅行の資料や記録を整理した。
盛岡には20:33に到着。間もなく後方からこまち30号が入線し、無線で連絡を取りながら併合を行う。
新幹線の併合は初めて見たので新鮮だった。シーズンにはちびっ子やファンが集結するのか、併合場所付近では「みんなでなかよく見てね」「こまち号の連結作業時はこの柵の前から離れて下さい」といった注意書きがあった。

-併合完了@盛岡駅-
併合が終わると2分ほどで発車してしまうので、撮影もほどほどに車内へ戻る。あとは、ゆったりとくつろぐことにする。
東京着は23:08。東海道線に乗り換えて1時間ほどで今日の長い移動は完了。

-2台の自転車が北海道から帰ってきた-
駅前の人通りの少ないところで自転車を組み立てる。
2人とももう慣れたのか、スムーズに組立を完了した。あとはそれぞれの家へ。
途中まで道が一緒だったので、ko-1とともに最後の走行。
分岐点でko-1と握手をして、帰宅までお互いの無事を祈りつつ、それぞれの帰路へついた。
この一瞬に、12日間共に走ってきた自転車旅行の様々な想いを感じた気がする。
お互い事故もなく無事に帰宅し、12日間の北海道自転車旅行は幕を閉じた。
(2007/05/04 まるえもん@管理人 旅行記原稿著)

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