伊香保自転車旅行 2日目
<2004.3.31-4.1 Wed-Thu>
2004年4月1日(木) 2日目 群馬県伊勢崎市〜群馬県伊香保町
翌日、寝過ごすこともなく、7:45に無事目覚ましの音で目覚める。カーテンを開け、日差しを浴びる。
8:15には一階のラウンジで朝食がでるので、食べに行った。
ホテルフォーミュラ1は朝食も宿泊費に含まれているので、割安感があった。
昨日は高校生らしき集団が引率の人とともに宿泊していたようだ。制服も同じではなかったので、どういう集まりだったのが未だなぞである。
パン2枚とコーヒー、牛乳をいただき、そそくさと部屋に戻る。
そして今日の出発準備にとりかかる。
基本的にパッキングは、もう使わなくなったものやもう使わないであろうものを車道側に入れ、歩道側には、水や食料などすぐ取り出しやすいようなものを入れた。
9:15にチェックアウトし、すぐにセッティング。セッティングはテキパキと終わり、9:30に出発することができた。
毎回の事ながら、セッティングというのが意外と面倒なのである。
旅の人間がそんなことを言ってはいけないのだが、自転車のサイドバッグは車輪やギアなどの回転部分に近いため、風に煽られたりして巻き込まれないようにしっかりと取り付けるようになっているために、作業に少々時間がかかる。
出発して間もなく、昨日の膝の痛みが完全に引いてないことに気づいた。さすがに一晩では痛みはひかなかった。
今日は午後に伊香保の山登りを控えているので、少なくとも山登りまでは痛みを抑えて走りたかった。
途中、郵便局に100円貯金に寄った時、警備員さんに話しかけられた。
「どこいくの?」と。伊香保に行くこと、横浜から来たことを伝える。
と、その警備員さんも昔はよく遠出していたことを話してくれた。「今しかできないからね」とよく旅先では言われるものだけど、ここでも警備員さんからそんな言葉をいただいた。
旅先で出会う人の感想は大きく二つに分けられると思う。「へぇ〜すごいねぇ」と感嘆するか、「私も昔は…」と共感するかに分かれるのではないだろうか。今までいろいろ出会った人たちの印象だけれども。

−ホテル室内− −前橋駅前−
さて、駒方を過ぎて、広い幹線道路を1時間ほど走ると前橋市街へ入る。今日は年度始めということもあり、駅前を行きかう人たちに少しあわただしさを感じた。前橋駅到着は10:30、走行距離はホテルから約10kmであった。
駅前で少し休憩と写真撮影をして、渋川へ向けて再び国道17号線を走り出す。
少し走ったところで、ドコモショップを見つけたので手続きをするために立ち寄った。待ち時間、手続き時間含めて、45分くらいかかってしまった。
そのドコモショップの場所は群馬大医学部付属病院の近くであったので、まだまだ先は長い。左ひざをかばいながら、向かい風の中をゆっくりと走っていく。
そして、出発から21km走ったところで、利根川、板東橋にたどり着いた。時刻は12:30。この時点でもかなり疲労が蓄積していたが、とにかく先に先にいかなければいけないので、ゆっくりでも走り続けた。このあたり、利根川の上流の辺りだと思われるが、まだ川幅も広く、さすが日本一の流域面積を持つ川だと感じた。

−利根川にかかる板東橋−
さらに4km走ったところで、JR線のガード下をくぐり、大きく右にカーブした先に、渋川駅が見えた。渋川駅到着は13:00。走行距離は25km。
渋川駅で写真撮影し、伊香保へ行く前に昼食を食べることにした。

−渋川駅に到着−
渋川駅のロータリーの目の前に和食料理屋があったので、そこで済ませることにした。
ここの和食料理屋は、板東橋を渡った後、有料道路と交差した後に看板を見かけた店である。
飲み屋としても営業してるらしく、そんなメニューも中にはあった。
入店したときはすでに席は一杯で、その間に今日の帰りの電車を調べた。
輪行のためできれば乗り換えは最小限に済ませたかったので、高崎線から出ている湘南新宿ラインを狙って検索をかけた。すると、籠原の最終が18:52発だったので、その時間に会うように渋川の出発時間を決めた。…17:32らしい。すると、伊香保から降りてくるのは10分と計算し、折りたたみ時間を含めて1時間を見ておけばよいと思ったので、伊香保を出る時間は16:30くらいが妥当な線だろうと計画した。
昼食は面倒なことをいってられないので、早く来て早く食べられそうなものを選んだ。30分で食べ終わり、伊香保へ向かう。
ここからはひたすら上りである。富士山のときの教訓から、高低差の地図読みの重要さを感じたので、今回はしっかりと高低差を含めて計画を立てていた。
この時点ですでに左ひざが限界に達していたので、途中何度も自転車を押して歩いた。地図はほぼ限界までズームしたものを持っていったので、あと何回カーブがあったらどこへつくというふうに数えながら無心で進んでいった。
8kmの道のりを2時間の計画だったので、あまり無理をせずにマイペースで上っていった。計算上は押して歩いても2時間で到着するはずなので、時間に追われているという感はなかった。途中、地元の青年か、折りたたみ自転車で反対車線の歩道を颯爽と駆け上がっていく人をみかけた。うらやましいと思いつつ、私はずっと押して歩いていた。おそらく、伊香保までの上りの半分以上を押して歩いていたと思う。
押して歩いていると膝の痛みはほとんどないので、乗っても大丈夫だろうと思ってしまい、何度かゆっくりとこいでみた。しかし、10秒もすると痛みが再発し、もはや乗って行くことはほぼ不可能だと諦めて押していった。
こういうときというのは、側を高速で上っていく車をうらめしく思うものである。が、その後の長い下りが待っていると思うとやる気も出てくる。
やっとの思いで伊香保に到着。温泉街に入っても、道はずっと上りが続く。まもなく、Y字路についた。そこで、いい写真ポイントだったので、写真を撮る。
そのあとさらに進んで行き、伊香保町役場を通り過ぎてすぐ、石段にたどりついた。石段と並走する急坂を、自転車を押して上がっていき、石段の湯の裏手側に自転車を止めた。石段の湯の周りの写真を撮り、いよいよ目的の温泉へ。この時15:35分。走行は35kmであった。渋川から実に10kmの上りの道のりだった。
さて、この時間からわかるように伊香保にいられるのは実質1時間もない。なので、さっそく石段の湯に入ることにした。

−ここから伊香保町− −石段の湯−
温泉は茶褐色をしていて、湯船の周りには茶色く色がついていた。普段味気ない風呂に入っている身としてはやはり温泉というものは新鮮に思える。湯温は42℃程度。熱くはないが、長時間は入っていられない温度だ。
平日ではあったが、春休みのためか、温泉では家族連れや大学生らしき団体もみかけた。
2回ほど外へ出て体を冷ましながら、ゆっくりと温泉につかった。温泉を出た後は、受付の人にいいお土産スポットを聞いて、そこでお土産を買って帰ることにした。
石段の湯から降りたすぐに関所があり、ここで旅の方に写真を撮ってもらった。が、この方、軽自動車で道の駅を渡り歩いている人で、いく先々でいろんな人の名刺をもらっては旅行記に書いているらしい。ひょんなところで知り合ったわけだが、なんと旅先の出会いを大切にしてる人らしく、後に手紙を送っていただけるとのこと。私は名刺をもらい、そしてその方に住所を名前を書いて渡す。よく名刺を見てみると、なんと地元が横浜だった。…すぐ近くではないか。「横浜かぁ、近いなぁ」と思っても、神奈川県で会うのと、伊香保で会うのとでは全然感覚が違う。まさか伊香保で神奈川県民に会えるとは思わなかった。
この方からは翌2005年の年賀状を頂き、双方の近況報告をした。伊香保で会って以降も、順調に旅をしているとのこと。(※1)

−伊香保関所−
ここで思いがけない出来事があったので、ちょっと出発予定時刻をすぎてしまったが、予定通りに行かないのが旅だろうと楽観的に考えつつ、関所を後にした。
さきほどの石段の湯で受付の人に聞いたおみやげ屋さん、花いちもんめへ向かう。
ここから渋川まではくだりなので全くこがなくても帰ることができる。膝も限界に来ていたので非常に助かった。
16:35に伊香保を出発。途中、グリーン牧場にてお土産を3点ほど買って、渋川へ向かう。
平均60kmなら10分で帰れるだろうという計算だったが、明らかに60kmで走れるはずもなく、渋川に帰ってきたのは17:00。出発時刻まであと32分だった。これは予想外の展開で、電車の変更もあり得るぎりぎりの時間だった。
脇目も振らず、とにかく自転車の解体作業に取り掛かった。この電車を逃したら湘南新宿ラインはなくなってしまい、上野や東京で乗換えをしなければならなくなるので何が何でも乗らなければと思っていた。
とにかく急ピッチで作業。前輪後輪はすんなり外せたが、予想通りスタンドの撤去にてこずったので時間を食ってしまった。
途中、ギャラリーが一人話しかけてくれたが、まともに相手をしてると時間がなくなってしまうので今回は申し訳ないが作業をしながらの対応となってしまった。きれいに収納するとかそんなことは言ってられず、とにかく急ピッチで作業をし、完了したのは電車発車時刻の五分前。
急いで窓口で藤沢までの普通乗車券を買い、ホームへ走った。…自転車を持って走れるわけはないが、急いだということで。
無事に渋川17:32発の上越線高崎行きに乗ることができた。
地方の電車は都会と違って独特の雰囲気があると思う。時間の流れがゆっくりしているというか、そんなのどかさを感じるのは私だけだろうか。
高崎で高崎線の上野行きに乗り、籠原まで行き、そこで湘南新宿ラインまで20分間待つ。大きい荷物を持ったまま上のトイレにいくのも大変なので、ホームにおいたまま、停車していた電車のトイレを使った。ちょっと目を離すのが怖かったが。
そして駅員さんと少し話した後、湘南新宿ラインが到着。あれ、空車かと思い込んでいたら人が乗っていた。どうやら高崎始発だったらしい。しかたなく、2時間ちょいだが、最後尾でずっと立っていることにした。
この先、埼京線、大宮、池袋、新宿、大崎、横須賀線を通って横浜、藤沢。なかなか遠い道のりだった。
藤沢に到着したのは21:05。雨が少し降っていた。今夜から明日にかけて雨が降るらしいので、今後雨が強まることを予想して、早めに組み立てた。スタンドはなくても走行に支障はなく、取り付けに一番時間がかかるので、明日取り付けることにした。
いざすべての取り付けを終わって走り出そうとしたとき、前後のブレーキワイヤーをかけ忘れていたのに気づき、焦りつつ足で止めた。もう少し加速してたら危うく事故になるところだった。このあたりはしっかり確認しておきたい。
21:40に組み立てを終わり、帰路につく。
電車で休んだつもりだったが、やはり左ひざはまだ痛む。そのため、雨が降ってはいたがゆっくり走って帰った。幸いにも雨は小降りで、大きな被害はなかった。
雨も本降りになる事も無く、また事故もなく無事に帰ってこれた。今回の左ひざの故障は2週間くらい続いた。再発しないかどうかが一番心配である。その後の報告は次の旅行記に書こうと思う。
少しずつ距離を伸ばしていって、膝の具合を確かめながら、今年の夏の旅行の計画をしたい。
-----------筆者より--------------
今回の伊香保旅行は、温泉に入るのが目的でしたが、その目的である温泉にいたのがわずか1時間という変わった旅となってしまいました(笑)
途中の上りの時点で、あまりの膝の痛みに、伊香保行きを諦めようとさえ思ってしまいましたが、押してでもたどり着けてよかったと思います。そうでなければ、伊香保関所での出会いもなかったでしょう。
どうしても、最終目的地に着くというのも自分の中で大きなウェイトを占めていると思います。先ほどの記述と矛盾するようではありますが、単に「温泉に行く」というのであればはじめから車で行けばいいわけで、自転車で行くということは、遠くまで「たどり着いた」という達成感を味わうのが醍醐味だと思っています。
だいぶ輪行にも慣れてきましたが、どうしてもプランニングが少々強引というか、無理な計画になってしまうのは否めません。そろそろ体力的には落ちていくと思うので、以前の平均速度よりも低めに見積もったり、今回の膝のようなトラブルもいままで以上に勘案しなければならないのかなと感じています。
今年の夏は、大きな休みがとれるかもしれないので、京都より西に、もしくは、北のほうへという展望を持っています。
…まず、体力維持が今後の課題ですね。
04.05.28
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※1 05.07.26追記

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